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- 2015/8/30 22:48
- 【ハピバ小話】naruさんへ 急ぎ、内緒
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- いろいろあって、8月16日のnaruさんのお誕生日から早半月…。すっかり遅くなってごめんなさいm(__)mでも、お祝いしたい気持ちの小話です。
ちなみに鷺草は8月16日の誕生花。花言葉は「繊細、清純、発展、しんの強さ」。
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朝から慎太さんの様子がおかしい…。
何だかそわそわした感じで、今も自分の部屋と玄関との間をウロウロしている。
「…慎太さん、何かあるんですか?」
逃げられそうだと思った私は、慎太さんの着物の袖をはっしと掴んで質問する。
「えっ?いや、何もないっス。naruちゃん、放してください」
慌てたように答える慎太さん。でも、私は袖を握りしめたまま叫んでいた。
「何があったのか話してください!」
「えっと、ですね…」
と何とも歯切れの悪い慎太さん。でも、私がじーっと顔を見つめていると、
「あの、naruちゃんの生まれた日って、今月の16日でしたよね」
と思いがけないことを言い出した。
「うん、そうだけど」
「すまなかったっス。俺、忙しくって、なにも贈り物もできなくて…」
で、急ぎ注文した着物が今日届けられるので、慎太さんはそれを待っていた。
「着物が届いたら、naruちゃんに見つからないように部屋に持って行くつもりだったっスけど」
誕生日に間に合わなかったってことが気になって、面と向かって渡すのがどうにも申し訳なくて、と、しゅんとした様子で話す慎太さん。
「慎太さん、私、慎太さんが贈り物を準備してくれたってだけで嬉しい」
「naruちゃんがそう言ってくれるってわかってるからっスよ」
とちょっと拗ねたような返事が返ってきた。
そんなことを言い合っていると、呉服屋さんがやって来て…
着物はふたりで揃って受け取る羽目になっちゃった。
たとう紙をそっと開いてみると、可愛らしい白い鷺草が刺繍された緑の着物。
綺麗、そう思ってうっとりと眺めている私に、慎太さんは
「気に入ってくれましたか?」
とちょっと心配そうな声で尋ねてきた。
「うん、慎太さん、ありがとう」
私の言葉に、慎太さんの顔に笑みが広がった。
naruさん、お誕生日おめでとうございます。
FIN
- いろいろあって、8月16日のnaruさんのお誕生日から早半月…。すっかり遅くなってごめんなさいm(__)mでも、お祝いしたい気持ちの小話です。