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- 2025/6/3 19:14
- 視覚障害者として約半世紀
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- 視覚障害者支援総合センター発行の
「月刊視覚障害」2025年1月号に、
視覚障害者の就労を支援する会(タートル)元理事長の下堂薗保(しもどうぞのたもつ)さんによる表題の記事が掲載されていました。
下堂薗さんは1940年に鹿児島県で生まれ、
1958年に当時の運輸省(現・国土交通省)に入省。
以来、国家公務員として、
晴眼者として約20年、
弱視者として約10年、
その後は全盲状態で定年退職まで、
人生の半分以上を視覚障害者として生きてきました。
そんな下堂薗さんが視野狭窄の症状を自覚したのは40歳前後のこと。
友人と駅のホームを歩いていて、線路に落下したのがきっかけです。
今回の記事の中で、私が最も印象に残っているのは、
下堂薗さんが眼科を訪れた際、
医師から「網膜色素変性症と呼ばれる進行性の病気で、
30年後に失明します」という告知を受けたときの話。
聞いた瞬間は、まさに言葉で言い表せないほどの「大ショック」だったというのです。
私は生まれつき全盲なのですが、
気持ちや感じることが分かってもらえないと思うことがよくあります。
残念ながら他の人が感じたことや経験したことのないことは共有できないのでしょう。
もちろん、それは専門家も同じ。
むしろ、専門家だからこそ持っている知識が邪魔をして相手の気持ちに意識を向けられない部分があるとも思います。
その後、少しずつ視野が狭まっていき、
次第に見えなくなっていく中での心境の変化などが綴られていたのですが、
生まれつき全盲の私には想像もつかないことがほとんどでした。
- 視覚障害者支援総合センター発行の