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    • 2016/5/22 23:57
    • 乾退助編5/5(OJB協賛)
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    • 「い、乾さん!いつから、起きて――」
      お嬢さんは俺の上で頬を真っ赤にして暴れているけれど、俺は掴んだ手首を離すことなく、もう一方の腕でしっかりと腰を抱き寄せる。
      「男の褥にこんなに無防備に近づくなんて・・・・・・いけないお嬢さんだ」
      「だって、寝てると思ったから・・・・・・もしかして、最初から起きていたんですか?」
      「さあ・・・・・・それは、どうだろうねえ?」
      「も、もう、やだ!離してください!」
      「駄目だよ・・・・・・あんなに可愛い告白を聞いたんだ。離せる訳がない」
      「やっ・・・・・・やだっ!そうやって、からかわないで!」
      「からかってなんて、いないよ?」
      「嘘!乾さんはいつも、そうやって――」
      「どうやら、言葉では信じてもらえないみたいだねえ」
      「んっ・・・・・・!」
      俺はそっと、お嬢さんの唇を塞いだ。唇同士が触れた瞬間こそ小さな抵抗があったが、すぐにおとなしくなると、真っ赤な顔できつく目を閉じると、俺のされるがままになった。

      「本当に、可愛いねえ・・・・・・」
      しばらく唇を貪ってから顔を離すと、そっと目を開いたお嬢さんは呆けたような顔をしていた。
      「乾さん・・・・・・」
      「俺がそんなことはさせないけれど・・・・・・この先万が一、男を起こさなければいけないことなったら、襖の向こうから声をかけるんだよ?でないとこうして、捕まってしまうからね」
      「そんな・・・・・・こんなこと、乾さんしかしませんよ?」
      「本気でそう思っているとしたら・・・・・・これ以上のことも、教えてあげないとねえ」
      「これ以上のこと・・・・・・?」
      「そう。君が男に、どういう目で見られているのかを・・・・・・ね」
      俺は半身を起こして、お嬢さんが逃げられないようしっかりと組み敷く。
      「あっ・・・・・・乾さん・・・・・・」
      「俺がどうして、毎朝のようにお嬢さんの部屋に忍んでいたか分かるかい?」
      俺を見上げる少し怯えたような顔が、小さく左右に振られる。
      「いつかお嬢さんに、こういうことをしたいと・・・・・・思っていたからだよ?」
      「乾さ・・・・・・んっ・・・・・・」
      頬同様に赤く染まった首筋に、ゆっくりと唇を這わす。やはり、生娘なのだろう。お嬢さんの身体が強張る。

      (もっとじっくり、陥落するつもりでいたんだけどねえ・・・・・・)
      こんな無防備な娘は、早く自分のものにしてしまわなければなるまい。危機感なのか飢餓感なのか、柄にもなく気が急いている。
       そんな俺を更に煽り立てるかのように、障子の向こうの朝日は娘の裸身をこれでもかと輝かせていた。

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