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- 2013/3/17 20:27
- 決して一人では…
レビュー
買ったDVD
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- 『サスペリア』
評価:★★★★半
監督:ダリオ・アルジェント
出演:ジェシカ・ハーパー ステファニア・カッシーニ
主演には当初ダリア・ニコロディを予定していたらしいですが、アメリカでも売り込むためにジェシカ・ハーパーを起用しました。
ジェシカ・ハーパーといえば、『ファントム・オブ・パラダイス』のヒロイン役が可愛くて印象に残っていて、本作でもその清純な魅力を貫いています
本作は今までのジャーロという作風から一旦離れて、“魔女”をテーマにしたオカルトともファンタジーともとれるホラー映画に仕上がっています。
冒頭の空港での場面からもう既に極彩色の照明や雷雨によって異様な雰囲気に包まれており、現実離れした世界観が構築されています。
主人公が異国人という設定は今までのアルジェント映画でもお馴染み。
本作の二年前に製作された『サスペリア PART2』でもかなり派手な殺人シーンが展開されますが、本作はさらにパワーアップして、もはや芸術の域に達した「ビジュアル派な死亡」が連続(笑)
テーマが“魔女”でファンタジーなだけに、何をやってもいいと思ったのか…
あり得ないショックシーンの乱れうち(笑)
顔にめり込むガラス片、天井からわき出るウジ虫、さらにはわざわざ針金に巻き込まれて悶え死ぬ美少女…
大量の針金が散乱する部屋なんてないですし、ウジ虫が沸いてた理由を食料庫の食べ物が腐ってたからだと推測するバレエの先生にもツッコミながら爆笑できます(笑)
さらに、学校の都市伝説が校長先生のいびきという…
まさにファンタジー
こういった展開が示す通り、相も変わらずツッコミ所満載のシナリオに加えて、リアリティに欠いた場面が連続する世界観に、「何か凄い…」と圧倒されること間違いなしです
ドアノブをジェシカ・ハーパーの頭と同じくらいの位置に設置したりと、細かい部分まで拘って世界観を構築しているので、無意識的にこの異様な世界を受け入れてしまいます。
アルジェントの魔の手によって散々美少女が苛められ殺されていった末には、主人公が学校の秘密を知ることになります
ですが、全く謎解きではないので驚きは皆無で、人によってはラストに畳み掛ける極彩色の照明効果とハチャメチャ(正確にはキチイ)具合に白ける人もいるかと思います
例えるならば、Jホラ-の金字塔『リング』で貞子がテレビ画面から出てきてしまって白けるのと同じことだと思います
しかし、最初から現実離れしたクレイジーな映画なので、ラストに至る迄に神経が麻痺していれば、全く問題ありません(笑)
むしろ最高にハイになれるラストです(笑)買ったDVD
『歓びの毒牙』
『4匹の蝿』
- 『サスペリア』