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- 2017/9/1 20:29
- 大塚英志『物語の体操』1－10
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- １５．恋愛（とらぶる）・逆 理性 勇気 寛容・逆 節度・逆 至誠 調和
マドリは恋愛ベタなことが評価され、政府のうちだした対少子化改善施設、ラブスクールへの入学が決まる。しかし、彼はそんなふざけた学校にたいして不満しかなかった（理性）。それは中学時代に恋愛をごっこ遊びのようにやっていた連に嫌気がさしていたからで（寛容・逆）、同じようなものだとラブスクールのことも考えていた。結局授業はなにも聞かず、普通の勉強ばかりしていると、オタサーの姫として生産的な恋愛ではないと判断され入学させられた女の子、ユイネに目をつけられ、逐一学校の悪口を口実に近寄ってくるようになる（節度・逆）。しかし、そこにラブスクール成績優秀者、恋愛百戦錬磨のホシカが二人を是正しようと近寄ってくる（至誠）。美少女なホシカにマドリは恋愛テクニックで誘惑されてしまい授業に出るようになる。独りになったユイネはオタサーの姫であった自分を不甲斐なく思って悲しみに溺れる。マドリは一時的にホシカに惑わされるが、自身がここで恋愛しないことを誓って再びユイネのもとに戻ろうとする（勇気）。しかし、そこにはおらず、彼女は授業をうけていた。まっとうなやり方とまっとうな過程。マドリは彼女をみてホシカのための勉強ではなく、自分自身のためにラブスクールへと真面目に通い始める。
１６．コメディ・逆 変化・逆 清楚・逆 創造・逆 至誠 理性・逆 慈愛
ニコは自身の幼児体型にずっと悩んでいたが、結局高校3年生まで１４６センチ、童顔、が変わることはなかった（変化・逆）。しかもタカのはずれたロリコンがいつも狙ってくる始末。しきりに白ワンピを着せようと迫ってくる（理性・逆）。
ニコは昔は絵本に出てくるドンキホーテのような騎士が好きでいつか出会えることを願っていたが、絵本趣味が子供のものだといわれて遠ざけるようになっていた（創造・逆）。
ロリコンの毒牙がニコに触れようとした時、愚鈍でも正しい騎士のような男・バッキーが助けてくれる。しかし彼はバカで簡単にロリコンに言いくるめられ、ニコの幼さが魅力であると信じ込んでしまう。怒ったニコは着てしまった白ワンピをやぶき、バッキーを殴ってロリコンを裂いて、ワンピを赤に染めていく。愚鈍なるバッキーは自身の過ちにきづき、ニコはそれを許して永遠の忠誠を誓わせる。二度とロリコンが彼女の周りをうろつかないように（慈愛）。
- １５．恋愛（とらぶる）・逆 理性 勇気 寛容・逆 節度・逆 至誠 調和
