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    • 2017/10/18 20:27
    • 「古文書」に学ぶ-その2
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    • 今手元に「送状の事」と題した一通の古文書がある。
      書かれたのは明和八年というから西暦1771年になる。
      出雲の国(島根県)に住む14歳~19歳の若者たち11人が伊勢参りに出かけた時の事。
      「伊勢参り」とは文字どうり伊勢神宮に参詣するための旅だが、これは当時の一種の流行みたいなもので、日本全国の人がよく実行していたようだ。
      現在の私たちからみれば「なんでいい若い者が神社参りなど…」と首を傾げたくなるのだが、当時はそのような堅苦しい旅ではなく、ちょうど現在の若者たちがUSJやディズニーランドに出かけるような、華やかなものだったのではないだろうか…。
      ところが、その度の途中、播磨の国…とあるから現在の兵庫県(小生の地元である)の「鍛冶屋村」と言う所にに差し掛かったところで11人の内なんと6人が病気にかかってしまった。
      病名は記されていないので不明だが、食中毒かなんかだろうか?
      本人たちが助けを求めたのか、はたまた村人たちが気づいて手を差し伸べたのか、一行はこの「鍛冶屋村」という村に保護される。
      村の庄屋や年寄(老人と言う意味ではない。いわゆる村のお偉いさん方達)の計らいで吉川良伯と言う医者にも診て貰い、薬なども投与されたものの、病状ははかばかしくない。
      多少食事を摂れる程度には回復したものの、とても歩ける状態ではない。
      これでは伊勢参りなど到底覚束ないと判断した村人たちは、「古駕籠」や「細工駕籠」を仕立てて、国元へ送り返すことにした。
      しかしながら、出雲の国までは遠く、幾つもの村々を経て行かねばならず、自分たちが同行して行く訳にもいかない。
      この「送状の事」という古文書は、帰り道の立ち寄る村々の役所に宛てた、「かような次第なので順次お引継ぎをよろしくお願いします」としたためた、鍛冶屋村の人たちのお願いの文なのである。

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