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    • 2015/11/29 16:29
    • 娘婿の死-2
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    • 優しい娘婿でした。
      娘をこよなく愛してくれました。
      その愛に包まれて、二人の孫娘も健やかに元気に育ちました。
      「元気になったら、皆でまた家族旅行に行こうね」と話していた娘婿。
      「自分の実家に帰るより、妻のお父さんお母さんの家に遊びに行く方が楽しい」と言ってくれた娘婿。
      その娘婿は11月8日の午後11時46分に静かに眼を閉じました。
      皮肉なことに、かねてから待ち望んでいた肺移植の権威である岡山医大からの返事、希望をもたらしてくれるオーケーの返事が届いた翌日のことでした。
      安らかな死に顔でした。
      口元には笑みすら浮かべていました。
      その直後に主治医の先生に仰っていただいた言葉を、私はけっして忘れないでしょう。
      「職業から多くの患者さんを診てきましたが、奥さんやご家族の皆さんが、これほど懸命に、これほど必死になって看病に努められたご家族を私は知りません。医師として、患者に差別をつける積りは毛頭ありません。それでも医師と言えども人間です。これほど懸命に看病なさっている皆さんの姿を見続けてきて、何とかしてあげたい、出来るだけのことをしてあげたい。そう思いました。事実、出来ることはすべてしたつもりです。それがこんな結果になって、非常に残念です。でも、故人はきっと喜んで旅立たれたと思いますよ」
      自分には息子がいません。
      それでも二人の娘たちが、それぞれに素敵な息子を見つけてきてくれました。
      それなのに、その内の一人は、自分より先に逝ってしまったのです。
      そして早や3週間。
      不思議なことに、今時分になって、死の間際には堪えていた涙があふれて止まりません。
      娘の自宅で、仏壇を前にして、遺影に手を合わせていると、 いまにも二階から、ゆっくりと階段を下りてくる足音がして、
      「お父さん、またゲームの続きをやりましょう」
      いつもの人懐っこい笑顔でそう言ってくれそうな、そんな錯覚が私の脳裏をとらえて離さない。

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