モエさんとモバ友になろう!
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- 2014/11/25 23:21
- 小波さぁはぴば
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- 「こんな素敵なお着物…本当に貰っていいの!?」
「当たり前だ。小波に“誕生日ぷれぜんと”するために仕立てたものだからな。」
晋作さんのお部屋に呼ばれたのはつい先ほどのこと。
訳もわからず座ると、目の前に差し出されたのは
思わずため息が出てしまうほど美しい装飾が施されたお着物だった。
「だからこの前“何色が好きなんだ?”って聞いてくれたんだね。」
「あぁ。勘の良い小波のことだから、気付かれやしないかと内心ひやひやしたがな。」
先日、突然“何色が好きだ!?”と聞かれた時は一体何事かと思ったけど…。
まさか私の誕生日を覚えてくれているなんて思わず、
全く想像もつかなかった。
「それにしても、お前はそういう色が好きだったんだな。
てっきり桃色、とか言われるかと思ったがな!」
「うん。前まではそうだったけど…」
私は戴いたお着物を両手に抱えながら、ちらりと晋作さんを見る。
「なんで私がこの色を好きって言ったか…気付いた?」
「ん?理由があるのか?」
…気付いてないんだ。
「じゃあ、まだ教えない。」
「なんだ!?教えられないようなことなのか!?」
「また今度ね。」
「夫婦に隠しごとは無しだ!言え!!」
その後、私たちは
言え!言わない!を散々繰り返すのだった。
…言わなくても気付いてよ。
だってこの色は、“晋作さんの着物の色”なんだから。
***
____後日。
それでも気付かず問いただしてくる晋作さん。
根負けして正直に理由を話すと、それまでの勢いはどこへやら。
晋作さんは照れた顔を手で隠すようにして
座り込んで呟く。
「参った。さすがはオレの嫁だ。」
そんな晋作さんの顔を見て私は満足気に笑った。
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【あとがき&メッセージ】
なんでイラストは上半身裸なのかな…。
小波さぁはぴば~~!!
これからも仲良くしてやってください♪
晋作さんと一緒に、愛をこめて…( ノ∀`*)
- 「こんな素敵なお着物…本当に貰っていいの!?」