Tinaさんとモバ友になろう!
日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!
-
- 2015/8/13 23:02
- 【ハピバ小話】ねこのこさんへ 夕立に…
-
- コメント(10)
- 閲覧(33)
-
-
- 今日はねこのこさんのお誕生日♪なんですが、甥っ子たちの帰省と仕事の忙しさにかまけて…何とか、今日中に書き上げられて良かった~(*^^*)というわけて、つたないながらも…。
****************************
「今日も暑いな…」
小さく呟いて、お庭の掃除に精を出す私に、
「ねこのはん、もうじき武市先生もお帰りやで。きれいにしてくれておおきに」
と女将さんが声をかけてくれた。
箒を片付けて部屋に戻ろうとした私の鼻の頭にぽつっと水滴が落ちてきた。
「やだっ!雨?」
「夕立やわ。心配せんでもすぐ止むわ」と答えてくれる女将さん。でも…
「私、武市さんを迎えに行ってきます!」
思わず叫んだ私に、女将さんは傘をひとつだけ貸してくれた。
「帰りは一緒に、ね?」と言われて、赤面しながらも私は急いで出かけた。
少し小走りになっている私の目に、傘を差した人の姿が見えた。
「…あ、武市さん?」
…傘、持っていたんだとちょっとがっかりする。
けど、武市さんは、私に気づいて、にこにこ笑いながら近づいてきた。
「僕を迎えに来てくれたの?嬉しいね」と満面の笑顔の武市さん。
「傘、持っていたんですね」とちょっと元気なく言った私に
「これは料亭で借りたものだよ」と答えてくれて…。
不意に私の手から傘を取り、相合傘にしちゃう武市さん。
驚く私に、
「こうしようと思って、ひとつしか傘がないんだよね?」
と私の顔をのぞき込む。
「…このまま料亭に傘を返しに行って、それから君の傘を買いに行こうか」
「え?」驚く私に
「今日は君の生まれた日だよ。贈り物をしないとね」
とまたにっこり笑う武市さん。
覚えててくれたんだ…と嬉しく思う前に
「でも、今日は、この傘をふたりで差して帰るからね」
きっぱり言う武市さんに、また私は赤面してしまった。
ねこのこさん、お誕生日おめでとうございます。
FIN
- 今日はねこのこさんのお誕生日♪なんですが、甥っ子たちの帰省と仕事の忙しさにかまけて…何とか、今日中に書き上げられて良かった~(*^^*)というわけて、つたないながらも…。