Ｔｉｎａさんとモバ友になろう！
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- 2015/5/28 22:47
- 人形(OJB 2015協賛)
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- 以蔵くんスキーなお友達にも何かお届けしたいなと…。なかなかネタが見つからなかったのですが、なぜか今日、通勤途中でふわっと思いついたんです。うまくまとめられなかったのですが、少しでも以蔵くんクラスタに楽しんでもらえたら。
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昼餉を終えた私は、自分の部屋で休憩していた。
今日はみんな朝から会合で出かけちゃって、戻るのはたぶん夜。
…だから、不意に襖の向こうから聞こえた声にびっくりした。
「以蔵！帰ってたの？」
開けた襖の向こうに立っていた以蔵はちょっと思いつめたような表情をしていた。
「…これなんだが」
と以蔵が私に差し出したのは、お人形と、その右腕？
「ここに戻る途中で、泣いている子がいたから…」
聞けば、お人形の右腕が急に取れちゃったのだという。
「見てのとおり布人形だ。たぶん縫い付ければ直せると思うんだが」
人形に縫い付けられている着物を慎重にほどくと…
以蔵の言ったとおり、人形の腕は胴体に縫い付けられていた。
付いている左腕と同じように右腕を、心持ち左腕よりしっかり縫い付ける。
左腕も付け直してから、着物を元通り着付けて縫い止める。
人形を差し出した私に、以蔵は嬉しそうな笑顔を見せた。
「ありがとうな」
それだけ言って、人形を手に部屋を出ようとする以蔵。
「その子に届けに行くの？」
「ああ」
「ちょっとだけ、待って」
お裁縫箱に入れていた端切れでリボンを作って、人形の髪を結える。
髪を結えた人形を見つめた以蔵が不意に言う。
「…お前も一緒に行くか？」
「いいの？」
ちょっと伺うように尋ねる私。
「あの子も、この髪飾りの礼は言いたいはずだ。行くぞ」
さっさと歩き出した以蔵の後ろを、私も笑顔で追いかけた。
ＦＩＮ
- 以蔵くんスキーなお友達にも何かお届けしたいなと…。なかなかネタが見つからなかったのですが、なぜか今日、通勤途中でふわっと思いついたんです。うまくまとめられなかったのですが、少しでも以蔵くんクラスタに楽しんでもらえたら。
