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    • 2017/2/26 17:46
    • 小説「ふたりでひとつ」ダイヤの5①
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    • 「ねぇ、せっかくだから、ここのイタリアンレストラン予約して、ふたりのお祝いしない?」
      めずらしく提案してくれたのは、カズハちゃんだった。
      きのう、ママが勤めている出版社で、最新号ができた、というので、タウン誌をふたりで見せてもらっていたときのことだった。
      『こういうとこ、行ってみたいね』と、口を揃えて、ふたりとも指をさしたのは、こじんまりとしながらもおしゃれなイタリアンレストランだった。
      今年の誕生日が、ちょうど日曜日、ということもあって、カズハちゃんの提案で、ランチタイムで予約することにした。

      「あ、ここね」
      白い外壁にオレンジ色の屋根は、なにかの旅番組で観たシチリア島の街並みを思い出させた。
      「雑誌でみたとおり雰囲気の良さそうなお店だね」
      「うん。入ろうか」

      日曜日だというのに、お客さんがまばらなのは、お店が少し奥まったところにあるからだろう。いわば隠れ家的な存在だ。ゆったりとした空間は、とても居心地がよかった。
      ノンアルコールのスパークリングワインで乾杯した後、お互い注文したパスタを愉しみ、デザートのケーキをそれぞれ半分こすると、心も満たされていた。

      「ねぇ、カズハちゃん。アタシ、プレゼントあるよ」バッグから、こないだマサナオくんと選んだ細長い箱を手渡す。
      「ありがとう。開けてもいい?」
      「もちろんっ」
      カズハちゃんは、大切そうにラッピングをはがすと、ゆっくり箱を開ける。
      「すてき…ネックレス?」
      「うん。これね、天使の羽をモチーフにしたペアネックレスなんだけど、ここの輪っかの部分をくっつけるとね、ほら、ハートの形になるの」
      「ほんとだ。ほんとにもらっちゃっていいの?こんな素敵なプレゼント」

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