センブレットさんとモバ友になろう!
日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!
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- 2009/7/31 5:25
- はじまりの坂道
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- ――「ハイどぉ~ぞ~♪♪♪
おニィさんはお砂糖要らないヒトだったわよねぇ?」
…と、硝子製のテーブルだということを忘れさせる程に静かな手つきでソーサーを(セ)の手元に置く向日葵店主。
(手がゴツゴツしてなくて性別が不安定じゃなければ言うこと無しなのになぁ……。)
…などと、彼のマナーの良さと、少しアレな見た目とを脳味噌の引出しに収めつつ、白と琥珀の混ざりあった液体をゆっくりと口元に運ぶ(セ)…。
…少し間を空けて、貧乳サイケ女にカップを渡す向日葵店主。
「…んで、サキちゃんにはいつもの出涸らしオレンジ・ペコーねっ♪」
先程とはうって変わってガチャリと鳴った硝子と磁器との衝突音を横耳にした事により、このテーブルはやはり硝子製品だということを認識し直す(セ)…
【貧乳ドリルサイケ女】改め、サキが男女の扱い方の差について何やら抗議している様だが、文章に出来ない程に低俗な言葉を多量に含む会話の為、割愛とする…。
…罵詈雑言を浴びせあうサキと向日葵店主を横目に、(セ)はサキから送られてきた件のラヴラヴメールを開いてみる……。
・件名
こんばんわ~
・本文
(セ)さぁ~ん
このあいだゆってたボトル入れたよ~
緊縛師のお話の続き楽しみにしてるから、またサキちんのお店に飲みに来てねぇ~
ん~ちゅっ
……(セ)の知らぬ間に、夜の世界では営業メールの事をラヴラヴメールという法律が出来ていた様なので、反体裁がモットーのロックンローラーでありたいと常日頃から想っている(セ)は、迷わずそれを削除する。
…(セ)は携帯電話をぱたりと閉じ、某田嶋先生が燃え上がるほどヒートしそうな男尊女卑的な舌戦が続いているであろうサキと向日葵店主の顔に目を運ぶと、先程とは一転して楽しげにきゃあきゃあと話をしている二人が(セ)の視界に入った…。
…げに恐ろしきは、女心か閻魔の杓かな…。
と、(セ)が心の中で揶揄遊びに興じていると、突然二人の女性は(一人偽物)示し会わせたかの様に、同時に(セ)の方にニヤニヤした顔を向け、矢継ぎ早にこう言った…。
「…んで、誰なのよあの娘??」
―続く―
- ――「ハイどぉ~ぞ~♪♪♪