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    • 2013/9/13 1:13
    • 矢絣祭協賛~新緑の矢~
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    • 携帯小説は書いた事があるのですが、二次小説は初めてなもので…お目汚し失礼致します。

      姉さんが洗濯物を干している。

      そっと近づいてみる。

      姉さんが干していたのは昨日俺が汚した着物だった。

      何の事はない風景だけど、姉さんが俺の着物を干してくれている。その事実がこそばゆいような胸が温かくなるような不思議な気持ちになる。

      姉さんの様子をしばらく見ていると俺の視線に気がついたのか姉さんが振り返って、最初は驚いた様子だったが、すぐに俺の大好きなおひさまみたいな笑顔で笑いかけてくれた。

      「慎ちゃん、どうかしたの?」

      「いえ、何でもないっス!」

      「そう?おかしな慎ちゃん。」

      そう言って、姉さんは俺の着物を干す作業の続きに戻ろうとしたが、ふいに振り返って言った。

      「そう言えば慎ちゃんはいつも緑色の着物だね。」

      「まるでこれから無限に伸びゆく可能性を秘めた清らかな新緑みたい。慎ちゃんにぴったりだね。」

      「いえ、そんなことはないっス…」

      そう、自分では自分なりの信念で動いているつもりだけど、それは全て龍馬さんの受け売り。

      俺に無限に伸びゆく可能性はない。

      それでも、その可能性を求めて緑色の着物を好んで着ている。

      そして、俺は決して清らかでもない。

      俺の着物の模様、矢絣も矢が放たれると決して戻って来ないということから、後戻りしないという覚悟で着ているが、姉さんが俺の前に現れて以来、その意味は変わってしまった。

      寺田屋の皆、長州藩の高杉さんや桂さん、そして薩摩の大久保さん。いや、世界中の男全員が姉さんの目に入るのが堪らなく嫌だ。

      俺の想いとどす黒い嫉妬心の矢は姉さんに向けて放たれて決して戻って来ないだろう…

      後書き
      幕恋自体が史実と違うので、この二次小説も史実をまったく勉強せずに書いてしまいました。
      きちっとした慎ちゃんファンの方々、申し訳ありません。
      しかも、慎ちゃんのキャラが定まらず、本当にお目汚しすみませんでした。

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