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- 2012/6/3 1:13
- 読書日記【24】
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- 『嗤う伊右衛門』京極夏彦
読了。
四谷怪談は名前こそ知っているものの、中身は全く知らない。
顔の爛れたお岩という女性が祟る話、という認識しかなかった。
それを昇華させたのがこれ、だそうな。
まずは又市さんが居ながら、と思った。
巷説シリーズではあれだけの仕掛けをやってのける小股潜りなはずなのに、今回は後手後手に回ってしまうのが悔しい。
又市さん好きだからなぁ…
勿論、自分の中ではアニメ版巷説の中尾隆聖さんボイスの彼が又市さんです(笑)
あと、これは悲恋ものなのだなという感じ。
伊右衛門殿はなんという色男。
惚れる気持ちもよくわかる。
でも岩様が怒った理由もわかるのよ。
確かに出来た婿殿ですわ。
でもそうじゃないんだよ~
女心って複雑よね(笑)
喜兵衛の悪さは本当に嫌だった。
同情の余地無し。
途中までは応援してた梅ちゃんも「あれっ?」て思ってからは本当邪魔だったし。
気持ちわかるから余計に嫌だったなぁ。
あれは又左衛門さんの奸計ということでいいんだよね!?
いっぱい死んで、「つくづく馬鹿だなぁ」と感じた。
そして悲しい。
でも結末としては好き。
喜兵衛が居なければ、命あるうちにこの結末を迎えていたのかもしれない、そうでなかったかもしれない。
想い遣るだけでは通じないのよ、
況してや男と女のことですもの…
言葉なくして通じるなんて幻想はとうの昔に捨てました。
後悔なきように生きなくてはね。
自分的に、挟まっていた御札を模した栞が一番嬉しかったりする(笑)
又市さんが配り歩いているのはこれかしらーなんて
- 『嗤う伊右衛門』京極夏彦