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    • 2013/6/8 18:01
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    • 雫は持っている苦無を真っ直ぐ子供たちに向ける。目には狂気などまるで無く、彼女はいたって正常な状態だった。周りからすれば、狂気の塊にしか映っていなかっただろうが。

      「悪い奴…弱い者虐めは最低よ。それであなたたちは優越感に浸るのだろうけど、それはただの自己満足」

      雫の言葉に、目に怯えて逃げ出そうとする子供たちもいたが、まるで金縛りにあったかのように動けずにいた。雫が放っていたのは圧力ではなく、殺気であった。

      「悪い奴なんか、みんなこうよ」

      苦無が振り上げられる。子供たちの悲鳴に共鳴するかのように、日の光に照らされて苦無が煌めいた。








      子供たちに幸い怪我人はいなかった。しかしそれは大人が止めたのではない。彼女自身が我に返ったのだ。

      更に彼女は苦無をその場で手放し、ふらふらとおぼつかない足取りで自らの両親の元へと向かった。両親は何事かと問いかけたが返ってきたのは返事ではなく、雫が自ら差し出した両手と、焦りと後悔から震える言葉。

      「お願い、この腕を斬り落として。雫は悪い子だわ。人を殺.そうとしたんだもの」

      両親は娘の告白に唖然とした様子で何度もどういうことかと問いただしたが雫はただ小さい声で「ごめんなさい…ごめんなさい…」と呟くだけで反応は無かった。両親は彼女の言動に普通ではない異常さを感じ、無意識のうちに寒気を覚えていた。

      emoji『リンク:雫/過去三』

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