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    • 2015/10/13 18:06
    • 世にも奇妙な恋物語⑭
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    • 「意味ってより、となりの席から見てそう思っただけ。佐村は男とはたまに話すけど、女の子とはあまり話さないでしょ。休み時間も本読んでるし。強面のくせにさ」
      「強面で悪かったな。強面が本読んじゃいけないのかよ」
      「怒らないでよ」
      「怒っちゃいないさ。確かに俺は女にもてるタイプじゃないけどな」
      「そうじゃなくてさ、図書委員の先輩みたいに地味な人はあなたみたいなタイプを好きになったりするかもよ」
      「それはないさ。先輩からしたらただの後輩としか思ってないはずさ」
      「わからないよ。佐村は強面だけど頭いいし、いろんなこと知ってるから面白いし」
      「知識だけの男だからな。前に言われたことあるよ」
      「ねえ」
      「ん?」
      「前から気になってたんだけどさ」
      「何だよ」
      「何で佐村ってうちみたいなバカ高校に来たの?」
      「何だよ。いきなり」
      「だっておかしいじゃん。佐村だったらもっと偏差値の高い進学校にいけたんじゃないの?近くにいくらでもあるでしょ。あんた頭いいんだもん。選び放題じゃなかったの?」
      「家庭の事情だよ」
      「どんな事情よ?」
      「別にいいだろ。それより花火見ろよ。きれいだぞ」
      「はぐらかした」
      「うるさいな。それ以上言うなら舌入れてキスするぞ!」
      「やったら、舌噛みきるからね!」
      俺は瀬山里美に向き直り目を合わせた。瀬山里美は目をそらすかと思ったが、じっと目を合わせていた。勝ち気な瞳が俺を睨んでいる。俺は自分から目をそらせて横を向いた。始めからキスするつもりなんてもちろんない。
      「俺のことはほっといてもらえるかな」

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