busidouさんの日記

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- 2014/1/22 0:26
- ふと思い出す恐ろしい父の愛
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- 私の父は曲がったことが嫌いで男らしく、おっかない親父でした。私が出来の悪い中学生の頃、家の金を持ち出し「塾に行く」と言って遊んでいたのがバレた。その晩、父が「そこへ直れ、服を脱げ、正座しろ」と言い私はその恐ろしさに観念し、言うままに正座した。私の背中をベルトで力いっぱい何度も叩きながら「親に嘘をつく、そんな子に育てた覚えはないぞ」と罵倒しながら・・・父は泣いておりました。
  「男は人前で泣くな」と言っていた、あの恐ろしい親父が・・・
  私は背中の痛みよりも父を泣かせてしまった事に申し訳なく自分を恥じ、私も泣いた。
  次の日、私の背中は腫れていないところが無いぐらいすべて紫色に腫れ、次の日の水泳大会を風邪をひいたと言って見学しておりました。担任の先生は首筋まで腫れている私に気づき、家に電話し「お子さんはいじめに会っているようです」と言った。父は「それは私がやりました、先生もどうか家の子が悪かったらドンドン殴ってやって下さい」と言った。
  私は父の涙を二度しか見たことがありません。Ｂ２９が焼夷弾をばらまく実写映像を見た時と私を叩いた時・・・
  私のバカ兄弟３人が集まると「俺の方が殴られた」と自慢話が尽きず。恐ろしかった父の愛に感謝し、笑いながら涙します。
  父と酒を酌み交わし見送ってれ、私が自分の子を抱き、遠く離れたときに私の背を見ながら父が母に「あいつはもう大丈夫だ」と言ったそうです。その次の日、父は逝きました。
  
  最後まで見守ってくだされた・・・
  
  今も、いつも、私の心にいてくだされる様な気がします。