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- 2019/9/21 17:04
- 精霊大戦 【地の章 14】
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- 「撥水性が失われる程遠の血を、アサシンは流したのだ。」
「これは、何を意味するのか?。」
「ここに居る者ならば、解ると思うが……。」
「正に、命懸けで守った情報か……。」
封書を見詰め、ロビンは頷いた。
「ギル理事長の懐深く迄侵入し、得た情報って訳か……。」
「本職のアサシンだ、ギル理事長やその取り巻き連中にやられた訳じゃ無いだろう。」
ガイアも、封書を見詰めたまま言う。
「多分ギル理事長を、裏で操ってる者だね。」
「この封書が、真実を物語っている証拠だよ。」
ポゥが言うと、ショウ以外皆は無言で頷いた。
「で、どうすんだ?。」
「ロキを締め上げ、吐かせた後協会に突き出すのか?。」
ディランが言うと、直ぐ様ショウが反論する。
「それじゃ駄目だ、ロキの命が無い。」
「協会には、ギル理事長の犬がうようよ居るんだぜ。」
「裁判に持ち込もうとしたって、理事長は無罪に成るって決まっている。」
「逆に告訴した者が、反逆罪の罪を着せられ死刑だよ。」
「理事長に罪を償わせるには、ホーリー裁判しか無い。」
「成る程ね、セイント法王に裁いて貰うって訳か。」
「セイント教会成らば、ギル理事長の権威も通用しないか。」
「だが、時間が掛かるぞ。」
ディランは壁にもたれ掛かったまま、頷いた。
「仕方無かろう、だがその間に、こっちも証拠集めが出来る。」
「数々の証拠を集め、後はクエスト実行中に、ロキが尻尾を出すのを待つ。」
「ロキは、重要参考人だ。」
「奴が、理事長の手に渡らない様にしなけりゃ成らん。」
ショウは、書類を見詰めたまま言う。
「ショウ、私とミザリィの代弁をしてくれて、感謝する。」
レイラは、ショウを見詰め微笑んだが、ショウは書類から目を離さずに、こたえる。
「別に感謝される筋合いは無い、言っただろう。」
「ロキが直接仲間に手を出せば、俺が殺るってな。」
「所でポゥ、何で遅れた?。」
ポゥはニッコリ笑い、レイラを見る。
レイラは、無言で頷いた。
「ショウ、君の愛弟子は大した者だね。」
「愛弟子?、キィミがどうかしたのか?。」
「僕が言うよりも、まずこれを見て欲しい。」
「あっ、僕の携帯情報収集機じゃ、小さ過ぎて、皆で見るのには不向きだね。」
「団長の、ポータブル情報機を貸してよ。」
- 「撥水性が失われる程遠の血を、アサシンは流したのだ。」