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- 2019/9/14 17:47
- 精霊大戦 【地の章 9】
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- 「リザが、廃止したそうだ。」
「闇稼業も、自分の代で終わらせるって言ってたなぁ~。」
「もう良いだろ。」
「ああ、無理を言って済まなかった。」
ショウに謝るミザリィ、ショウは手を軽く上げ、気にするなと言う表情をし、頷いた。
「ミザリィ。」
部屋を出ようとするショウの後を追うミザリィを、レイラは引き留める。
「何か?。」
ドアの手前で立ち止まり、たずねる。
「ガイアと、ロビン……そして、ディランを呼んでくれないか?。」
「了解した。」
そう言って、部屋の外に出るミザリィ。
ショウの元へと、駆け寄り声を掛ける。
「ショウ、待ってくれ。」
「何だ?、まだ何か用が有るのかい?。」
振り返り、ミザリィを見る。
「あの……、その……。」
目を伏せ、言おうか言うまいか悩むミザリィ。
「用が無いなら、行くぜ。」
「待て。」
ミザリィに背を向けた瞬間、腕を掴み引き留める。
「だから何?。」
「……妹に、逢いに行っては?……、いや、行くべきだ。」
ショウを見詰め、そう進言する。
「おい、おい、秘密クエストを請け負ってるんだぜ、ひと度拠点に足を踏み入れれば、外出所か外部との連絡もやっちゃ~成んないだろ。」
「それが、ルールだろうが。」
呆れた顔をして、ミザリィを見やる。
「元本職のアサシンならば、誰にも気付かれる事無く、抜け出せるだろ。」
「もしもの時は、私が何とか取り繕っておく、行ってこい。」
「クックック。」
「何が可笑しいのだ?。」
ムッとして、ショウを睨む。
「いやね、お硬いエルフのミザリィ・スワンが、そんな事を言うとはねぇ~。」
「……、有り難うよ。」
そう言うと、ショウはクルリと向きを変え、歩き出した。
「ショウ!。」
ショウは振り向かず、歩きながら右手を軽く上げた。
すっかり日は暮れ、外は肌を刺す様な寒さと成った。
修練所では、寮母が夕飯の支度をしていて、寮父は食堂に薪を運び入れ、薪ストーブにくべていた。
- 「リザが、廃止したそうだ。」