ニャンコさんとモバ友になろう!
日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!
-
- 2019/9/13 18:06
- 精霊大戦 【地の章 8】
-
- コメント(0)
- 閲覧(2)
-
-
- 「特に第1婦人の3女の腹の中に、子供が居ると知られれば、見せしめとして、腹を裂かれ、中の子供の喉笛を掻き斬って、そのまま晒し者にされる。」
「何の手当ても、受けさせて貰えずにか?。」
青ざめた表情で、ミザリィがたずねた。
「当然だろ、母親は悶え苦しみながら死を迎えるんだよ。」
「そう成る前に兄貴達は、謀反を企てた。」
「長の座争奪戦に乗じて、長を殺る計画だったんだよ。」
「兄貴達も、俺にはリザを殺せ無いって、解ってたんだな。」
「つまり兄貴達にとって、俺は餌だったって事だ。」
「長と伯父貴に、隙を作らせる為のね。」
「決して、助けてくれた訳じゃ無かった。」
「現に自分達に従わない、残りの伯父貴達や、異母兄弟達を始末する為に、俺に交渉を持ち掛けて来た。」
「交渉をかね……、大体の想像はつく。」
「長と伯父は、ショウが殺った事にして、里を捨てさせられたんだね。」
「あしき掟を守ろうとした者達は、君を追っただろう。」
「しかし、背後から4人の兄弟達が襲い、殲滅させた。」
「君が、長殺しの汚名を被り、里を抜け出た見返りに、君の妹の命は補償したって事かね?。」
「流石だねぇ~団長、ハーミッドは伊達じゃ無いってか?。」
ニヤリと笑うショウ、レイラは表情を変えずこたえた。
「誉め言葉として、受け取っておくよ。」
「それから、どう成ったんだ?。」
ミザリィがたずねた。
「まだ知りたいのか?……、物心がついて以来、アサシンの技と心構えを、体中に染み込まされたんだ。」
「普通の仕事なんて、出来やしなかったよ。」
「まぁ~、力仕事なら何とかこなせたが、長続きはしなかった。」
「ある時、アドベンチャー養成所の、募集ポスターを見てね、これだって思った。」
「ジョブ選別試験で、アサシンに振り分けられると思ってたんだが、何故かソードファイターにされちまって、今に至るって訳だ。」
「いや、お前の事はどうでも良い、私が知りたいのは、妹の事だ。」
ミザリィの言葉に、ショウは笑った。
「アッハッハ、そうかい、そうかい、気分爽快ってかぁ~♪。」
笑い顔から、遠くを見詰める様にして、少し寂しげな表情に変わるショウ。
「ザマス家の、若き長をやってる。」
「俺が抜け出たから、リザが最後迄生き延びたって事に成ってね。」
「掟は、変わらなかったのか?。」
- 「特に第1婦人の3女の腹の中に、子供が居ると知られれば、見せしめとして、腹を裂かれ、中の子供の喉笛を掻き斬って、そのまま晒し者にされる。」