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- 2019/9/12 18:47
- 精霊大戦 【地の章 7】
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- 「何も知らない妹は、長と逢えると喜んでたなぁ~。」
「ただの道具としてしか、思われていなかったって言うのに……。」
「長は、ニタニタ笑ってた。」
「しかも、隙だらけでね。」
「しめたって思ったよ、だが背後に気配を感じたと思ったら、俺の喉笛にアサシンダガーが当てられてた。」
「伯父貴だった、奴は俺にこう言った。」
「俺達はなぁ~、暗殺だけが仕事じゃ無いんだぜ。」
「お前等の行動を、監視するのも仕事の内だ。」
「お前にゃリザは殺せ無い、違うか?。」
「長の目の前で、リザを殺るって言ってたが、隙を見て長を殺るつもりだったんだろ?。」
「その時、長は高笑いをした。」
「俺を小馬鹿にした様な顔をしてな、あの憎たらしい笑い顔は、今でも忘れねぇ。」
「そして、俺にこう言ったんだ。」
「リザを殺れ、そうすりゃ……お前が次の長だってね。」
「それで、君はどうこたえたんだい?。」
今迄外を眺めながら、坦々と話していたショウだったが、ここに来て振り向きレイラを見てこたえた。
「俺は、リザさえ生き残れば、それで良い……そうこたえた。」
「で、どう成った?。」
「長は笑いながら伯父貴に、殺れって言ったよ。」
「アサシンダガーを持つ手に、力が入るのを感じた。」
「だがよ、俺は死ななかった。」
「後ろ頭と背中に、生ぬるい血が浴びる様に、俺に降り掛かったんだ。」
「長もだった、喉元がパックリ割れたかと思うと、噴水の様に血が吹き出てた。」
「何が起こったのか、全く理解出来なかったよ。」
「暫く呆然としてたね、天井からも血が滴り落ちてたな。」
「天井裏にも、伯父貴が1人潜んでたんだ、俺は全く気付かなかったが……。」
「ショウ、ボゥ~としてる暇等無い。」
「そう言われて、俺は正気に戻った。」
「声の主は、長の資格が無い20を越えた第2婦人の長男だった。」
「奴は、掟を3つとも破ってたんだ。」
「第1婦人の3女と出来てたんだな、しかも腹の中には、子供迄宿していやがった。」
ヘラヘラと、笑いながらショウは言うが、やはりレイラとミザリィは笑えない。
真顔で、ショウの話しに耳を傾けている。
「出来てたのは、2人だけじゃ無かった。」
「後2人居たんだ、4人とも20を越えていた。」
「付き合ってるのがバレりゃ、命は無い。」
- 「何も知らない妹は、長と逢えると喜んでたなぁ~。」