♪YUI♪さんとモバ友になろう!
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- 2019/7/1 1:16
- どんなに辛くても音楽だけは捨てなかった…
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映画レビュー[25]
* * *【タイトル】『ビル・エヴァンス タイム・リメンバード』(原題: BILL EVANS TIME REMEMBERED: THE LIFE AND MUSIC OF BILL EVANS)【監督】ブルース・スピーゲル【出演】ビル・エヴァンス,【製作国】アメリカ【製作年】2015年【時間】84分【評価】(5/5)
かつて『ジャズ・ピアノの詩人』と謳われたジャズ・ピアニスト、ビル・エヴァンス。エヴァンスの演奏の特徴は何と言っても、ピアノの鍵盤の一音一音を、その確かな技術で美しく丁寧に紡ぎだす所にあると言える。エヴァンスは、世に数多くの名盤を残し、中でも『ワルツ・フォー・デビイ』はジャズの名盤中の名盤として名高い。本作は、そんなエヴァンスの生い立ちから、ジャズ・ピアニストとしての一面,死の間際までを丁寧に綴ったドキュメンタリー映画である。エヴァンスと一時代を共に築き上げてきたミュージシャン仲間や、彼の家族,そして恋人と言った、彼を良く知る人物に取材をし、何と7年もの歳月を掛けて製作された。今から4年前の2015年に公開されたが、今まで”劇場での一般公開”はされてこなかった…のだが、なんと、エヴァンスの生誕90周年を記念して、2019年、ここ日本で、世界で初めて劇場公開されたのだ。彼が如何にして『ジャズ・ピアノの詩人』と言われるようになったか、そして、「時間をかけた自殺」とも言われた壮絶な死の真相…。仲間の交通事故死, 一方的に別れを告げた女性の地下鉄投身自殺, そして、エヴァンスを心身共に支えた兄ハリーの自殺…。そして、死の一因とされる長年にわたる薬物の乱用…。友人,家族,恋人… エヴァンスの身内だからこそ知り得た彼の知られざる人生を、そして波乱に満ちたその生涯をこの映画を通してうかがい知る事が出来るので、ジャズやビル・エヴァンスのファンには堪らない作品に仕上がっているし、何より映像や音楽が素晴らしいので、ジャズ初心者や,これからビル・エヴァンスを聴こうとしている人にも強く薦めたい。2019年はエヴァンス生誕90年、そして、来年は没後40年となる中、エヴァンスのピアノは、今日もまた何処かで誰かの心をそっと癒している。
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