詩人[シャウ]o・*さんとモバ友になろう!
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- 2006/12/6 18:12
- 【冬物語
光の中のふたつ影】
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雅一『今日はありがとうなっ!!じゃあまたな』
由紀『じゃまたね♪翔ちゃん、沙希ちゃん襲っちゃダメだぞ?』
剛『じゃあまたなぁ』
ルミナリエを見終わり、ある公園で解散した
昼に集まってからルミナリエが始まる時まで、カラオケで時間を潰して遊んでいた
そして長い待ち時間の末に見たルミナリエは、とても綺麗で
仲間と一緒に見た甲斐もあり、印象に残っている
そして、ルミナリエが終わったのに、何故今ここに沙希と二人でいるのかというと
沙希と俺は、帰り道が途中まで同じだった
だからこうして、今から二人で帰ろうかとしているのである
雅一たちの帰った方に背を向け、歩き出そうとすると、沙希に呼び止められた
沙希『待って……ちょっとだけ……話さない…?』
『……ここで?寒くない?』
『…大丈夫…それにここには…思い出があるし…』
『……?』
沙希がゆっくりとベンチに座る
風が頬を霞める
コートの襟で風を遮る
大げさに厚いコートも、寒い時にはやはりあったかい♪
俺もゆっくりとベンチに座った
空を見上げると、かすかに星が見えていた。目がなれてくる度もっとたくさんの星たちが姿を現した
長い沈黙が続いた。
沙希は空を見上げては、表情を伺うかのように何度も俺の顔を見た。
そして時々、自分の指先を見つめている
何度もそれを繰り返している
俺はもちろん気づいていたけど気付かぬふりをしていた
寒い時は、女の子にあったかいコーヒーを買ってこよう
どこからともなく聞こえきた、謎の声に従ってみた
『…寒いだろ?俺、あったかい飲み物買って来るよ♪』
『うん♪ありがとう…』
自動販売機に向かった。
うは、何故だ。何故コーヒーが売り切れているんだ
何者かのアドバイスは、簡単に無意味と化した
…お、紅茶花伝ハケーン
…とりあえず紅茶花伝を買ってみた
あまりの熱さに、何度も両手で持ち変えた
公園に戻って、ベンチに座っている沙希を見ると、何かを呟いていた。何かを言う練習でもしているんだろうか?
『…はい』
沙希に近寄り、紅茶花伝を渡す
『あ、ぁ、熱つつつっっ』
しまった、忘れていた
ごめんねと謝り、沙希の手から紅茶を受け取る。熱過ぎる
沙希は笑っていた
※続く
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