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- 2016/2/16 8:28
- 親愛なるキミへ。 -第二十二章-
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チャトラン?
あなたがアーカイブ星に旅立ったその日は、いろんなミラクルを
起こしてくれた。あなたが知らない、たった1時間の、出来事。
棺を抱えて階下に降りたママに、
『なぁ、リィちゃん、チャトはまだ生きてるんちゃう?
だってこんなに温かいし、こんなに体がやわらかいよ?
チャトラン、どうした?なぁ、生きてるよな?チャトォ?』
パパが祈るような面持ちで、そして、ママに助けを求めてきた。
ママはチャトランの顔を見ながら “いいこいいこ” をして、
首を横に振った。
それからの出来事は、あっと言う間だった。
ママはお兄ちゃんと一緒にお花をつんでくれた、はなちゃんと
こうたろうくんにお礼を言い、家に帰るように促した。
パパには
『パパ、チャトランを、ソッと抱っこをしてあげて?』
と。
パパはとてもツラそうに、あなたを抱っこしてくれたの。
最初で最後の、抱っこ。
そして、お兄ちゃん達が摘んでくれた、花を3輪添えて、
棺に納めた。