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- 2012/3/13 23:37
- バトレジ オリジナル小説16
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全員が遺跡に入ってから、かれこれ一時間が経過していた。入り口にあった広間はただの白い壁が囲む簡素な空間だったが、今いる通路の壁には幾何学的な模様が彫られている。天井には数本の溝があり、その中を時折青い光が走っていた。
???「くそ、もう武器の弾が尽きやがった」
ソルと同じグループの一人が、誰にともなく呟いた。その正面には破壊された狼型の防衛ロボットが煙をあげながら転がっている。
ウェインが予想していた通り、内部はいくつもの通路に枝分かれしていた。すでに各グループは別々に別れており、ソルのいるグループも今は単独で遺跡内部を進んでいる。
ソル「予備の弾薬はあるのか?」
???「ああ、まだあるが……あと何回戦闘があるかわからないからな、途中で無くなるかもしれねぇ」
ソルがたずねると、訊かれた男のレジスタンスは、苦笑しながら答えた。
遺跡に入ってから、すでに結構な数の遭遇戦を迎えていた。現れるのは防衛ロボットのみで、ガーディアンと呼ばれる機体とはまだ遭遇していないが、なにせ遭遇する防衛ロボットの数が多すぎる。最後まで弾薬が持つのかというのは、全員が抱いている懸念だった。
???「しかし、この内部の広さと防衛ロボットの数……この遺跡はやはり、第ニクラスの遺跡なのですかね」
別の男性レジスタンスが呟やく。
???「かもな。さて、お宝に出会うのが先か、ガーディアンやアンドロイドに出会うのが先か……」
第ニクラスの遺跡なら、ガーディアンは当然のこと、アンドロイドもいる可能性が高い。
遺跡のアンドロイドは、現在一般的に使用されているアンドロイドとはけた違いの性能を持つ。ガーディアンと呼ばれる人型の機体も、オーパーツがふんだんに使われている高性能機だが、その上位存在であるアンドロイドはそれ以上の戦闘力があるといわれている。
現在確認されている遺跡のアンドロイドで有名なのは、十ある第一クラスの遺跡のアンドロイドたちだ。大手のチームたちが第一クラスの遺跡へと挑戦した際、それぞれの遺跡のアンドロイドと戦闘になったが、その力は常識はずれのものだったという。