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    • 2014/5/26 15:29
    • 彼女とマネキン
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    • 彼女はヘアーセットのために朝早く美容院を訪れていた。

      良く晴れた清々しい朝だと思った。

      朝日がアスファルトを差していた。

      いつも彼女を担当する美容師さんは

      「今日はパーティか何かですか?」


      と聞いた。

      彼女は「いいえ、違います。友人の結婚式なんです。」と答えた。

      彼女は思った。パーティなんかに行ったことは無い。自分と同じ年代の女性は良くパーティに行き、こうしてヘアーセットのために訪れるのが普通なのだろうか?と。

      よく分からない。


      彼女は鏡越しにちらっとマネキンを見た。

      その一瞬だ。

      僕は彼女の一瞬の表情を見逃さなかった。

      僕だからこそ彼女の表情を見止めた。

      憂いの表情だった。

      彼女は可愛い。でも、彼女は鏡に映る自分を好きではないのだ。

      特に美容院の鏡は彼女が嫌いなものの一つ。

      頭から上半身、顔の輪郭、一つ一つのパーツが露わになる鏡は彼女に足りないものを写す。

      僕はそれでも彼女の顔が好きだし、変化する表情が美しいと思う。

      マネキンは顔が小さく、目鼻立ちのハッキリしたものだ。

      そう、女の子の憧れ。

      あんな顔が世の女子にウケるのだ。

      彼女は瞬時にマネキンと自分の足りないものを見つけ、ガッカリしたりするのだ。


      だからあんな表情をしたりするのだ。


      それでも、髪を華やかにしてもらい
      33000円のパンプスに40000円のパーティドレスを纏って背筋美しく電車の窓の外を見つめる彼女の横顔を僕は素敵に思うのだ。

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