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    • 2016/6/7 19:49
    • あなたの居る日々~大久保編~①
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    • 「・・疲れた・・」

      仕事から帰宅した私は、着替えることもせずソファになだれ込んだ。
      髪をかき上げながら、深く息を吐く。
      そんな私を気遣うように、小娘は熱い茶の載った盆を手にやって来た。

      「利通さん、大丈夫ですか?かなり顔色が悪いようですけど」
      「ああ・・すまんな」

      茶を受け取り、その奥深い香りを深く吸い込む。
      そうすることで、心身の疲れが少し癒される気がした。
      ・・だが、それはほんのささやかな癒しでしかなくて。
      小娘の前で見せてはいけないと思いつつも、ついまた溜息を吐いてしまう。

      「大変なんですか?お仕事」
      「まあな」
      「何かで発散できればいいんですけど」
      「発散・・?」

      小娘の言葉に、私はふと思った。

      小娘がいた時代では、そういったものが何かあったのだろうか?
      日々積もっていく心身の疲れを癒し、発散させてくれる何かがあったのだろうか?と・・
      今私たちがいるこの時代からは想像すらできないほど発展した日本。
      聞くところによると、月に行くこともできるらしい。
      そのような偉業を成すことができる時代なら、人間への負荷などすぐに取り去る術もあるに違いない。

      「利通さん?」

      考え込んでしまった私を、小娘は心配そうに覗き込んだ。

      「いや・・お前がいた未来では、人はどうやって鬱積した疲労を取り除いていたのかと思ってな」
      「私がいた時代で・・ですか」

      そう言って小娘は暫く考え込んでいたが、やがて何か思い当たったのか、ポンッと手を叩いた。

      「マラカス!」
      「・・・・・・・・は?」

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