mikaさんとモバ友になろう!
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- 2016/5/5 1:07
- 【OJB協賛】天真爛漫小娘、初めての・・④
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- おかしな声が漏れそうになるのを、懸命に堪える。
「き、君・・がお登勢さんからもらった・・ものとは、ぁん・・また別のものが入っている・・んだよ・・んっ、んんっ・・」
「別のもの?」
「し、知りたい・・かい?」
コクコクと頷く彼女の頭を優しく撫で、おちんぎんの袋で戯れる彼女の手をそっと握った。
「いいよ。これはもう、君のものだから。全部あげる、好きなだけあげるよ。でも、ここでは色々と限界がある。だから、そうだな・・茶屋に行こうか」
「お茶屋さん?」
「ああ。さあ、おいで」
彼女の手をおちんぎんの袋から放させ、着物の乱れを整える。
どうしても前屈みになってしまう自分の身体を落ち着かせようと、大きく息を吸った。
「いいかい、これは大事なことだから、よく聞いて」
瞬時に武市『先生』に戻った僕を、彼女は神妙な面持ちで見つめた。
「ちんぎんに、『お』をつけるのは間違っているんだよ」
「そうなんですか?」
「ああ、もしどうしても『お』をつけたいのなら、『おきゅうきん』と言いなさい」
「はい、わかりました」
「忘れないで。あと、おちんぎんの袋は僕のにだけ使いなさい。いいかい?ぼ・く・の・に・だけ、だよ」
「じゃあ、他の人の時はどう言えばいいんですか?」
「ほ、他の!?それは・・」
「それは?」
「・・・・・駄、駄チン、でいい」
「おだちん・・ですか?おだちんだったら、よく高杉さんがくれますけれど」
「おだちんじゃない、駄チンだよ。『駄チンなんですね』、それが正しい表現だから」
「へぇ~、駄チンに『お』はつけない、ですね!」
僕の言葉に、彼女は素直に頷いた。
「えっと、お登勢さんがくれるのはお給金、高杉さんがくれるのはおだちん。そして武市さんのがおちんぎんで、他の人のが駄チン・・さん?」
「ふっ・・駄チンさん、か。それはそれでいいかもしれない」
いつの間にか前屈みの身体は真っ直ぐ元通りになり、軽やかに足を踏み出せるようになっていた。
早く茶屋へ行こう。そして、僕のおちんぎんの袋を彼女にたくさんくれてやるのだ。
お給金ではない、僕のおちんぎん袋を。
駄チンなんかじゃない、僕だけのおちんぎん袋を。
彼女が落としてしまったおちんぎん袋の代わりに、たくさん振り回し、頬ずりしてもらう・・ではなく、させてやる為に――
- おかしな声が漏れそうになるのを、懸命に堪える。