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    • 2016/5/5 1:01
    • 【OJB協賛】天真爛漫小娘、初めての・・②
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    • 慌てて彼女を抱きとめる。
      ・・が、給金が入った袋は彼女の手から離れ、そのまま勢いよく川へと落ちていった。

      ポチャリ

      重みのあるその袋は、無情にも僕達の目の前で流れていき、やがて沈んでいった。

      「ああ・・!」

      僕を振りほどき、川の中へと入っていこうとする彼女を引き留める。

      「やだ!離してください!早く拾わなきゃ!」
      「駄目だ!今日は川の流れが速い。足を取られて溺れかねないぞ」
      「でも・・」

      彼女は涙目になりながら、僕を見上げた。

      「私の・・私の、おちんぎん袋が・・」
      「残念だけど、諦めなさい。君の身の安全が何より大事だからね」
      「・・・」

      堪え切れなくなったのか、彼女の目からぽたりぽたりと大粒の涙が零れ落ちる。

      「・・ふぅ、く・・私・・嬉し・・くて・・おちん・・ぎん袋、頬ずりして、何度も・・おちん・・頬ずり・・ひぃっく・・」
      「っ・・」
      「私の・・初めての、おちん・・ひぃっく、ぎん・・ぎん、だったのに・・っ、はぁ・・ぅうっ・・」

      嗚咽を漏らしながら途切れ途切れに発せられる言葉は、僕の妄想を激しく掻き立てていく。
      彼女を腕の中に抱きとめた時に感じた上半身に広がる熱とは違う邪な熱が、下半身に集中していくのを感じた。

      『おちんぎんぶくろ』なんて言うものじゃない。
      それを言うなら『おきゅうきんぶくろ』だろう?

      そう教えてやらなければいけないとわかってはいるものの、もっとその言葉を聞きたいという思いが勝って口に出せない。
      だが、嘆き悲しむ彼女を慰めてやりたいと思う気持ちもまた本心で。
      僕は、片方の手に持ったままの饅頭の包みを、彼女に差し出した。

      「ほら、もう泣き止みなさい。代わりに・・」

      言いかけて、はたと思い直す。

      ちょっと待て、彼女が今欲しているのは何だ?
      ――おちんぎん袋だ。饅頭ではない。
      この武市半平太、彼女が一番望んでいるものを別のもので誤魔化しすり替えていいのか?
      彼女が欲しているものをやれない、そんな頼りない男でいいのか――?

      ――否!
      彼女が欲しているのは、おちんぎん袋だ!おちんぎん袋なのだ!!

      ・・そうは思うものの、僕は今、おちんぎん袋を持っていない。
      いや、そもそも、彼女に渡すおちんぎんなんてない。
      娶りたいと思いこそすれ、雇いたいとは思っていないのだから。

      「似たようなものだったら、僕にもあるんだが・・」

      ポツリと呟いた僕の言葉に、彼女が即座に反応する。

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