K@ZU★さんとモバ友になろう!
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- 2012/12/19 0:54
- 忙しいあなたに⑦
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- その日の夕方、僕は妻への花束を抱え、顔に笑顔をたたえて家についた。
はやる気持ちで階段を駆け上がる!
早く早く!
妻のもとへ!
出迎えてくれた妻はベッドで冷たくなっていた…
何も知らなかった。
僕は、何も知らなかったのだ。
妻が「ガン」であったことさえも。
ジェーンとの情事にうつつをぬかしていた僕は、妻がこの数ヶ月必死で病魔と戦っていたことに気付きさえしなかったのだ!
妻は分かっていたのだ。
自分がもうじき死ぬことを。
彼女が出してきた「離婚の条件」は僕を責めるものではなく、僕を救うためのものだったのだ!
自分亡き後、最愛の息子から僕が責められることがないように。
毎朝お母さんを抱き上げて優しく見送るお父さん。
そう、そういう僕を毎朝見ていた息子にとって
僕はまぎれもなく
「お母さんに離婚をつきつけたお父さん」ではなく
「お母さんを最後まで愛したお父さん」となったのだ!
僕はどうしても皆さんにお伝えしたかった。
日々のささやかな幸せ…それが人生で何よりも大切であるということを。
幸せは
大きな家、土地、高価な車、または銀行の残高…
そんなものの中にあるのではないということを。
もしも今、あなたの傍らにかけがえのない伴侶がいるのなら毎日がどんなに忙しくてもどうか、相手が大切だと伝える小さなジェスチャーを
心を通わせる時間を
大切にしていっていただきたいと思います。
- その日の夕方、僕は妻への花束を抱え、顔に笑顔をたたえて家についた。