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- 2011/8/17 16:40
- 宵の月
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- 荷車のりて夏に出づ
仰げば天の宵の月
満つより僅かに欠けたるの
辺は非ずして眩しかり
丑時さりて水面に灯
波うつ山には消ゆるとも
更にゆき経て街並みの
柱を過ぎてはなほも過ぐ
雲の帯びきて影の見ゆ
霞まむとして延びをれば
つひに隠るるほど淀み
斯くの向かうを照らしたり
斯くして宵の月こそは
面出づることのなかりねと
陽の一日の沈みしは
宵のふる雨やまずけり
午前一時頃よりトラックで出勤せり。度々眺め乍らの、月とその辺との宵の始終であります。然し月とは、大和の女郎花の如くのそれがある。決して、我こそはとの煌々ではないが、それは奥に秘めたる煌びやかさと言えるのではないか。そして、雨の止まぬ様もまた風情があるものの、その見えぬ煌びやかなる月こそが美しい。
とはいえ、化粧を塗りたくった化け顔で、此が個性だと豪語する若い娘も案外嫌いじゃない。適度の礼儀を重んじ得る表裏の判らない子よりも、元気しか取り柄がない風な子の方がよっぽど魅力的であり、期待も出来る。然しまぁ、コイツは好かんっで終わるのも勿体無い。躾の悪さを叱ると同等に、相手の良さを見出しきれない自らも戒めるべきだろう。仕事にしても、いくら仕えないといっても適切な仕事のみだけを与えれば、寧ろ会社としてバランスがとれることもある。教え込みも一~十まで教えねばならない人もいれば、七までだけでいい人、若しくは三~六だけと人によって生かし様が変わる。逆に言えば、自らが本意でも相手にはマイナスにしかならないことも認めなければならぬだろう。その図り具合には、自らが一~十二程迄知る必要があるが。それでもやはり世とは中々うまくいかないものである。こんなことを高めていたら、どんな女性も魅力的になってくる。いや、それは俺はだけか…そんな声が尚も聞こえてくるが、何れにしても、荒削りな言い方であれば、自らの理念とそれを否定するとを併せることを常とするのが、十を越え十二まで知るヒントとなる。さすれば嫌いな奴でも、案外落ち着いて付き合えるモンである。まぁ嫌いな奴はそれでも当然いるが。冒頭の和歌からかなりとも微妙とも外れたが、月を中心と置いて、如何なる風情の中に雨であろうが、見えぬ月であろうが、それが世の常であり、それそのものこそが風情と成りうる。世の常こそが自らで風情にするのだ。さすれば、貴方もきっと女好きになる。
全く…世とは奇っ怪なものよ。
- 荷車のりて夏に出づ