鈴兎さんとモバ友になろう!
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- 2014/7/10 22:39
- 第六十八回目前
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- その日は体調が一昨日から悪かったため、5時半頃に起きた。
いつものように身支度をして、大学へ出掛ける前にいつものようにケージを見た。
ルミがいない。
春雨がいるだけ。
慌てて、昨夜兄が餌をやってケージに戻し忘れたのかと部屋を探し回ったけどいない。
急いで兄が寝ているところに行き、ルミは何処と聞いた。
心当たりがないようなので慌ててまたケージを覗いた。でもやはりいない。
ケージと窓の間かと見てもいない。もう思い付く場所がない、しかしふとケージの網と床の間を見た。
ぺしゃんこなものが見えた。本当に厚みが感じられなかった。
なんで。
急いでケージの床トレーを引き出した。ただただ、なんでとしか思えず呆然としていると、しゃっくりをするかのようにあえぎ息をした。
まだ生きている!
触ったら冷たかった。あんなに暖かかったはずなのに。
急いでタオルで包み、周りにカイロを当て暖めた。
いつもだったら、牛のお世話で朝早く出掛けるから朝早く起きて、もっとはやくルミを助けてあげられたのに。いつもなら、兄がサッカー見て徹夜してたのに。なんで今日に限って!後悔して、悔しくて、悲しくて声はあげなくても涙はぽろぽろでてとまらなかった。もっとはやく気付いてあげることができたのに!
暖めても暖めも暖かくならず、体勢も安定せずもう立てないようで助からないことは明らか。それでも暖めた。もう大学の事なんかどうでもよくてずっと、暖めた。
やがて、伸びをするように最期の呼吸をして、脱力した。だけど、胸に手を当てたらまだ心臓が動いている気がして暫く暖めていた。
とうとう死後硬直が始まって、やっともう生きていないことを確信して、直ぐに新聞紙に包み埋めに行った。
- その日は体調が一昨日から悪かったため、5時半頃に起きた。