淳廼さんとモバ友になろう!
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- 2014/3/2 12:22
- ファミリー ラヴ
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- アンバーローズ
デミアンは赤ん坊の顔を眺めると、ジャスパージュンシックスと云う、適当で仰々しい名前を付けた。
「何で助けたの?もう少し俺と遊びたくなった?」
「キミと付き合うには、パパの許可が必要なんだね?」
母には憎まれ
姉には嫌われ
兄に妬まれ
父に疎まれた
「父さんには感謝してる。アンバーローズに逢わせてくれたんだから…」
「キミは俺の狂気。マイクレイジー」
ヴァイスヴィンスヴァイオレンス
アレクサンダーライト
アイムソースウィートスティッキーオンマイハニー
BLTが食べたかったのに、トマトを切らしてしまった。
パパドントプリーチ
「親父の遺産相続が済んだら、俺が依頼を取り消してやる。これ以上資産を減らしたくはないからな。―姉貴にも異存はないだろう。」
「…姉さんは俺を嫌ってる」
「嫌っているのは、お前の存在が引き起こす家族のゴタゴタさ。…姉貴は昔からお前にだけは甘かった。」
「お前の誕生日には、毎年必ず家で晩飯食ってた。子供が喜びそうな祭日にも、お前がパーティーに出掛けて居なかった年も、その翌年もだ」
ジャスパーとアンバーはそれぞれ、その家族から殺人を教わった。
ジャスパーは殺人の目的を、そしてアンバーは殺人の手段を
ジャスパーの瞳がアンバーを捉えて放さない。
獲物はジャスパーアイにロックオンされた。
顔が灼かれたように熱くなった。
「ローズチークだ。俺が出現させたんだから、俺のだよね?」
アンバーはそうするのが自然な気がした。
「俺はドラッグクィーンなんかより、アンブレラのアリスに会いたいよ」
アンバーローズに殺しは向かないと、彼は何度もパパボーノに掛け合ったが、
「殺しに向く奴なんて、俺のファミリーにいるのか?」
と云うのが、その返事だった。
家の中がオカシイのには気付いていた。家に出入りする、大勢の他人に教えられたのだ。
頬に落ちた雫で、ジャスパーは目を覚ました。
銃を構えるアンバーの両腕を右手で拘束し、左手でその首を鷲掴み締め上げた。
「アンバーローズの犯した罪を背負い、罰を受けるのは俺だ。」
「すり替えるな!罪は元々アンタのものだ!アンバーローズに罪は無かった。アンタはアンバーローズの傷を放置し、膿み腐らせ、贖罪の機会を奪った。」
大して生きてもいないのに、過去が重過ぎて未来が見えなかった。
心を映す鏡の瞳
- アンバーローズ