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    • 2010/12/3 17:57
    • ひー子の野望
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    • 第一章~荒野の決斗

      第一話

      「おや?」
      豊五郎は一瞬我が目を疑い足を止めた。
      道なき荒野の中に突如現れた、広大で青々とした畑。その畑でもぞもぞと一人の女が草とりをしている。
      「こんな場所に畑とは…」
      いささか戸惑いながら、しかしこれも天のはからいかと喜んで、豊五郎に気づかずに草とりを続けている女に声をかける。
      「これ、そこの女」
      「はい?」
      顔を上げた女は眉目秀麗才色兼備良妻賢母佳人薄命弱肉強食を絵に描いたような…ということはない普通の(?)女だった。ただひとつ、緑の着ぐるみを着ている以外は…

      面妖な、と思いつつ久しぶりに人を出会えたのはうれしかった。
      「すまぬが水をもらえぬか。何しろ歩けど歩けど荒野続き、もう2日も飲まず食わずでな」
      「…」
      女はそれには答えず、豊五郎の顔をじっと見つめる。
      豊五郎は内心どきっとしたが平静を装い更に話しかけた。
      「水を…」
      「あなたは?」
      女はなぜかうんざりしたような目をして豊五郎に尋ねる。
      「おう、申し遅れたが、拙者は疋田豊五郎。ゆえあって諸国を旅している者」
      そう答えると突如女の目の色が変わった。
      「疋田?豊五郎?あの上泉信綱門下の?」
      「む?」
      偶然出会った女が自分を知っいて面食らう豊五郎。
      「い、いかにも。確かに信綱先生に師事する豊五郎であるが…」
      ふう、とため息をつき、女が立ち上がる。
      「やっと使えそうな武将に会えた。ランダム武将って当たりハズレが激しいから。最近は妖怪ばかりでるし。もう待ちくたびれて半分諦めかけてたわ」
      使えそう?らんだむ?
      豊五郎には話の内容が理解できない。
      「何のことだか解せぬが」
      「いいのよ、こっちの話だから。そんなことより家来になって」
      「け、家来?」
      血相を変えて豊五郎は怒り出した。
      「いまだ修行中の身なれど、この豊五郎は新陰流の免許皆伝。女子供の家来になるほど落ちぶれてはおらぬわ!」


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