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- 2010/11/2 10:05
- ホスピス ～7～ 本編
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- この日記は過去の出来事を綴っています。
平成19年の出来事です。
私の出した結論。
それは、深い深い眠りに入る点滴をしてもらう事でした。
その結論をR先生に伝えた日の週末に
ボランティアさんのご厚意による
アジサイ祭りが行われました。
R先生と話あった結果、
アジサイ祭りが終わってからする って事になりました。
このアジサイ祭りの前夜、母に
「なんか食べたいもんある?」
と聞くと
『甘くない卵焼きが食べたい』
との事。
ホスピスで出される食事の卵焼きは甘いタイプの卵焼きで、母はちょっぴり不満だったようでした。
前日、R先生に今夜家に帰る事を告げ(私がです)、
自宅に帰りました。
アジサイ祭りの当日、卵焼きを焼き、家族でホスピスまで向かいました。
母の病室に行き、意識が朦朧としてる母をベットごとアジサイ祭りが行われているホールに向かいました。
庭に面したホールで、庭には満開ではないですが、色とりどりのアジサイが咲いていました。
ボランティアさん達がたこ焼きを焼いてくれたり、
かき氷を作ってくれたりし、
母の口に入れ食べさせました。
かき氷のシロップが甘かったのでしょう。
『あまっ』 と声を発していました。
鞄に入れておいた卵焼きを小さく割り
母の口に入れてあげると
『美味しい 上手に出来てるよ』
と、弱々しい口調ではありましたが褒めてくれました。
この卵焼きが母が口にした最後の食べ物になりました。
アジサイ祭りが終わり、病室に戻り子供達と旦那が
「おばあちゃん また来るね。」
と言い帰って行きました。
その日の夕方、R先生と看護師さんがやって来ました。
続く
- この日記は過去の出来事を綴っています。
