和華さんとモバ友になろう!
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- 2010/10/27 10:00
- ホスピス 本編 ~4~
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- この日記は過去の出来事を書いています。
平成19年の出来事です。
個室に移った母。
個室に入ると、家族の部屋での泊まりが許可されます。
大部屋だと他の患者さんの迷惑になる為、
家族室という名前の個室を借りる事になります。
母が個室に移った為、私は折り畳み式のベットと寝具一式を借りました。
ベットは借りたままで良かったのですが、
寝具は1日いくら って感じだったように思います。
個室には特室と普通の個室がありました。
特室はコンロやちょっとした台所があり、
寝泊りしている家族の人が調理が出来るようになっていました。
母が入った個室は、普通の個室で調理は出来ませんが、ちょっとした台所もあり、冷蔵庫もありでそんなに不自由は無かったです。
私は、お見舞いに来る時に少し食料と飲み物を買い込み、個室の冷蔵庫に入れておき、
泊まりの時はそれを食べていました。
母の居たホスピスでは、売店はあるにはあったのですが、
入院に必要なものしか置いていない売店で、食料は置いていませんでした。
1台の自動販売機があるだけでした。
よろよろとですが散歩が出来てた母でしたが、
はやり体力の低下もあり、車いすでの移動になりました。
天気の良い日は庭に行き、山々を見ながら母子の会話を楽しんだりしていました。
そして、車いすを押して部屋に帰ろうとした時、どこかの部屋から
「お父ちゃん 痛いよ~
お父ちゃん 助けて 助けてよ~
お父ちゃん」
と、女性の声が聞こえてきたのです。
何処の部屋から聞こえてきたのかは判らなかったのですが、母が乗っている車いすを小走り気味に押して部屋まで帰りました。
この時の母は、女性の声をどんな思いで聞いていたのでしょうか。
それは流石にきけませんでした。
お母さんもあんな風にゆったりするんやろか…
痛みに苦しむんやろか…
いくらホスピスは痛みや苦痛をとる処置をしてくれる って言うけど、痛みがまったく無くなる って事はつよい痛み止めを使う って事なんやんな…
って考えてしまいました。
その日から私は母の病室に泊まる事になりました。
続く
- この日記は過去の出来事を書いています。