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    • 2014/10/30 18:58
    • 今日も空は青かった 第十三話 続き4
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    • 「まだ動いちゃダメだよ。もう少し横になってなきゃ。それから真田先輩に感謝しなさい。美紀のこと保健室まで運んでくれたの先輩なんだから。お姫様抱っこで颯爽と連れていく姿、超カッコ良かったんだから。見せてあげたかったよ。それに…」
      「ゴホン!飯塚、もうその辺にしておけ。お前は声が大きい。保健室で騒ぐんじゃない」
      気恥ずかしさもあったのか捲し立てるように言った美咲を、先輩が咳払いと共に諌めた。それ本当に、私が起きてる時に見たかった。
      「すみませーん。じゃあ後は、お二人でごゆっくり。美紀、お大事に」
      私にだけ見えるようにウインクすると、それだけ言って美咲はそそくさと席を立った。
      「ちょっ、ちょっと美咲!…行っちゃった」
      「賑やかな奴だな」
      真田先輩も苦笑気味。
      「すみません。何だか騒がしくて」
      私も苦笑いしながら返すと、
      「いや、構わん」
      そう言って先輩が首を振った。あっ、まだちゃんとお礼言ってなかった。それに先輩ユニフォーム姿ってことは部活中に抜けて来て下さったのか。しかも私の目が覚めるまで手も握ってくれてたし。今は離れてるけど。
      「そういえば先輩。助けて下さって本当にありがとうございました。手も、ずっと握っていて下さったんですか?」
      「別に大したことではない。だが1つ誤解のないよう言っておくが、手を握ってきたのは、お前の方だからな」
      「へっ?」
      「い、いや。うなされていたお前が心配で身を乗り出したら、近くにあった俺の手を掴んだまま離さなかったのだ」
      少し照れくさそうにそっぽを向いて先輩が言った。
      「そうだったんですか!?す、すみません!」
      「いや。べ、別に構わんが…」
      …。変な沈黙が流れた。何か言わなきゃ。ところで、何で私はここに寝てたんだろう。
      「あの、そういえば私って何でここに運ばれて来たんでしたっけ?」
      「何?覚えてないのか」
      「はい、あまり…。弦一郎先輩を見かけたところくらいまでは覚えてるんですが」
      「そんなに強く頭を打ったのか。お前達のクラスは体育でドッヂボールをしていただろう。お前が余所見をしていた時にそのボールが顔面に直撃したのだ。幸い、鼻の骨などに別状はなかったらしいが、軽い脳震盪を起こしていて、少し熱中症気味でもあると養護教諭が言っていた。それにしてもあの球速をまともに受けて危なくないわけないだろう。まったく、何事もなかったから良かったものの、余所見をしとるとはたるんどるぞ!」

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