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    • 2013/8/22 14:53
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       誰に相談するのが適切なのか、やすなは考えあぐねていた。そもそも相談することでこの病(病と呼んでいいのかは判らないが)が治る保証なんて、どこにもなかった。けれど誰かに相談しないではいられないほど、やすなは不安だった。
       医者に行けばいい。そうしたらもしかして、適切な処方のもと適切な処置がなされ、この不具合も治ってくれるかもしれない。そんなことは判っていたが、ひと欠片の恥ずかしさが、その行動を、あるいは思考を、一歩手前でふさぎこんでいた。
       夏の夜は寂しい。
       電気を消したやすなの部屋から見えるのは、様々な色のついた街の姿と、空を埋めるいくつかの星々の輝きだ。こうして部屋を暗くして窓の外を見たことがなかったやすなは、世界はこんなにも美しいものなのかと、ふと、ため息を漏らした。
       硝子窓に手を伸ばし、やすなは窓を開け放った。途端、夏の静けさをたっぷり含んだ夏風が、やすなの肩までかかる黒髪を優しく撫でた。
       携帯電話がメールの着信を知らせたのは、ちょうどそのときだった。暗闇で輝くそれを手に取ると、そこには端的に、次のような文句が綴られていた。


      差出人:ゆい

      ちょっと相談があるんだけれど

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