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    • 2012/5/4 2:31
    • パークストリーNO.3
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      起き様に目の前に立つ二人の段ボーラー
      ギザ10に続き今度は穴のズレた5円玉を持ち出し彼等は何を思う
      彼等の意図…それは単純で明快であった

      「分かりました。もう一つお弁当を渡せばいいんでしょ!?」
      やや機嫌悪く返答した僕と対称的に彼等はひそかに勝利の笑みを浮かべていた

      「なんかまた悪いね(汗)催促したみたいで」
      いやかなり催促してるからね!!なんで絡まれてるか今だに分からないけどとりあえずこれで最後な!!

      「もうこれっきりですよ!!5円もいらないんで、そこのファミマで買ってきます」
      彼等にそう告げると、僕はその場を後にした
      その僕の様子を伺う様に、後ろ10メートルの距離に彼等はついて来た

      僕は振り返り際に彼等に近づくと
      「別に帰らないから!!心配なら一緒に来れば良いでしょ!!」
      怒鳴りにも近い声に驚いたのか?彼等は慌てて口を発した

      「いやいや道に迷わないか心配で(汗)」
      …迷わねーよ!!目の前に緑の看板見えてるわ!!てかさっきから(汗)出だしまくってるけど…かなりの三文芝居だからな!!分かって付き合ってるんだからな!!

      ファミマに到着した僕は、段ボーラー達を外で待たせるとさっきと同じトンカツ弁当を購入し、トキに手渡した

      「はいどうぞ!!もう帰るんで後は適当に食べて下さい」
      去り際に段ボラー達は僕に何度も頭を下げた

      正直言うと、実はこの時の僕には、苛々や怒りの様な感情は全くなかった
      変な出会いではあったもののこれもまた一興
      たかがコンビニ弁当にあんなに喜んでくれた彼等にむしろ愛おしささえ感じていた………次の瞬間までは

      「お兄ちゃん!!なんかお礼をしたい!!缶コーヒーでも飲むね?」
      そう言うと、段ボーラーはポケットから小銭を出し自動販売機に投入した

      「じゃあ遠慮なく」
      1000円近く出して110円の缶コーヒー一本とはなんとも割が合わない
      でも金額でなく彼等の気持ちが嬉しかった

      チャリン…カラン…チャリン…カラン
      どうやら一枚硬貨が認識されてないようだった

      「お兄ちゃんごめんね。この10円が機械に入らないみたい」
      そう言うと彼は僕に右手を差し出した
      …なんか見たことあるこれ…周りがやけにギザギサしてるな
      …ってこれさっき2000円の価値があるって言ってたギザ10だろ!?

      あえて彼等に何も言わなかった…そう僕は騙されてたのだ…分かりきったことであったがこうもあからさまだと…まあ良いか

      おわり

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