全員野球さんの日記

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- 2012/2/14 20:56
- うはうは
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- いつになくそわそわする男たち
  靴箱をあけるとき、ワンテンポ置く男たち
  何も入ってなくて
  「まだ今日は始まったばかりだ！」と思う男たち
  いつになく女子に優しい男たち
  友達がチョコをもらい、この日だけは友情という言葉が消える男たち
  「チョコ欲しい人は手上げて！」
  いきなりのチョコゲットチャンスの到来にうろたえる男たち
  しかし！
  男たちには意地とプライドがある…
  「相手からもらう」のと「自分から下さい」は全く価値が違う
  手をあげたらある意味負けになる…
  それにまだ一日は始まったばかり…
  まだチャンスはあるはずだ…
  しかし！
  このチャンスを逃したら…
  お母さんからしか貰えない可能性が…
  そう…
  始まったばかりゆえに
  この後一日中何もなかったとしたら…
  この時のことを激しく後悔することになるだろう
  ここで男Ａが
  「朝から何も食べてないんだ。くれるなら頂戴」
  上手い！
  悪魔で「食」目的を押し出し、自然にゲットしやがった！
  ここで男Ｂが挙手
  男たちが
  何！？
  こいつ、恥もプライドも今日一日の希望も捨てて…
  手堅くこのチャンスだけモノにすると申すか！
  男Ｂ
  ククク…
  後悔するのは貴様らの方さ…
  帰りの電車の中で「あの時もらっておけば…」となっ！
  女
  「男Ｂはいっつも女子とかいじめてるからあげなーい」
  男は常に評価されている
  日頃の言動・態度や女子との接し方まで
  戦いは今日始まったのではない
  入学した時からすでに始まっていたのだ
  根拠はないが何かが起ることを期待して普段行かないような所をうろうろしてみる男
  で、その途中で偶然好きな女の子が誰か他の男にチョコをあげているのを目撃してしまい
  トイレで一人悲しみにくれる男
  そこで何かに気づく男
  ………
  チョコレートに対するテンションが下がる男
  極論を言ってしまえばチョコが欲しい訳ではない…
  「くれる」という気持ちが欲しいのだ
  
  著作重田優のハズ