エクスペリエさんとモバ友になろう!
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- 2009/12/5 20:06
- 心温まる話をあなたに
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- 帰り道だった。
その途中たい焼き屋があった。
小さなプレハブにおばちゃんが一人せっせと働いていた。客が5人くらい並んでいたと思う。
いつもなら諦めて帰るが、その日は無性にたい焼きが食べたかったため、並んでみた(まあ、あんこが大嫌いな私はクリームしか食べれないのだが)
そして、20分も待たせられた。やっと自分の番かと思った矢先、一人のお婆さんが横から入って来た。
「ちょっと…」と言いかけたがやめた。その背中から放たれる哀愁に私は何も言えなかった。
さらに5分待たされ、挙げ句の果てには次できるまで15分かかると言われた。
後悔だけが残った
寒さで怒る気力も出ない私はその後15分待って、おばちゃんに話しかけた。
すると袋には5つたい焼きが入っていた。「すいません2つだけ頼んだんですけど」するとこう言われた。
「一つはおばちゃんから。ずっと待ってくれたお礼。 後はさっきのお婆さんから君にだって」
外は寒いのに、その時は不思議と寒くなかった。
目を閉じて 一口食べた 心なしかすごく甘い味がした。
これが人の暖かさなのだと思う。
目を開けて もう一口食べた。
今日がとても最高な日だと気づいた
そして
中身があんこであることにも気づいた……
- 帰り道だった。