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- 2019/7/25 1:49
- 森博嗣「トーマの心臓」
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- めっちゃ久しぶりな森先生の小説です。まぁたまに「スカイ・クロラ」や「そして二人だけになった」は読み返してたけど。
勿論原作の漫画は知りません(笑)そもそも買ったときはそんなことも気になかったという…読み始めて「あ、原作別にあるんだ」と(笑)
にしてもこれほど綺麗だと感じる小説は「スカイ・クロラ」以来です。15年ぶりくらい?今はあの時ほど心は動かないけれど、それでも揺れるくらいはありますよ?
舞台は戦前のイメージ。昭和初期とか?原作とは設定変えてるそうなので原作読んでもあまりあてにはならなさそう。それよりもこれだけの作品だと原作とは切り離して想像を膨らませた方が楽しみ方としては贅沢な感じが。ホント原作知らなくてよかったと思う。多分これからも読むことはない…と思う。
全寮制の学校。自殺した後輩。自殺した後輩が好意を寄せていた親友。そしてその後輩が最期に遺した手紙。手紙の内容は詳細に書かれていなくて綺麗な言葉並んでいることに最初は戸惑ったし、意味が分からない。とも思ったけれど読み終わった後としては「手紙に意味なんてなかったんだ」と思える不思議。それよりも作中オスカー(固有名詞は流石に原作通りなんだろう。日本人らしくない名前しか出てこなくて「ここは日本?それともドイツ?」と戸惑ったのは内緒)も考えていたようにトーマの行動の意味。何を求めて対価として命を差し出したのか。トーマは幸せだったのか。森先生は当たり前のように明確な答えは書かない。平常運転。ユーリは「考えている」と言ったけれどきっとユーリの中で答えは決まっているのだろう。けれどそれを言葉にしない理由は…決まっている。一つしかない、と俺は思う。
91点♪何かこう子供の頃に大切にしていた綺麗な石を久しぶりに取り出して来たら、その輝きが全然失われていなかった。そうして満足して石を片付ける…そんな気持ちを取り込んでまた明日から頑張ります♪今の目標は3ヶ月間体調不良で休まずに仕事に行くこと。
- めっちゃ久しぶりな森先生の小説です。まぁたまに「スカイ・クロラ」や「そして二人だけになった」は読み返してたけど。