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- 2012/5/17 22:04
- 東北旅行⑦
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- さらに海岸まで自転車を走らせる。海岸沿いには、内容のわからない雑多な瓦礫の山と、大量の自動車の山が、見上げるような高さに積まれていた。瓦礫の方には、細長い山の真ん中に、ガス抜きのためのパイプが何本も立てられていた。近くまで行くと、むせかえるような異臭がした。
旧北上川河口に掛かる日和大橋を越えて対岸に行くと、道の中央分離帯に赤くて巨大な缶が転がっていた。隣を走り抜ける自動車の何倍も大きい。
後で調べてみると、近くの缶詰工場の横に建っていた魚油貯蔵用のタンクで、缶詰に似せてカラーリングを施してからは、工場のシンボルになっていたらしい。高さ10m、容量1,000tのこのタンクが、300m先まで流されたと言う。
この缶は、震災のモニュメントとして保存することに決まったそうだ。
そういえば日和山で「あんなモニュメント要らねーよなぁ」と話していた男性が居たのを思い出した。たぶん、これを指してのことだろうと思う。僕は何らかのメモリアルは残すべきだと思うのだが、一刻も早く忘れたいという人もいるだろうな。
さらに、川沿いの住宅地を自転車で走る。
途中、2つの小学校の前を通りかかったが、どちらも一階部分をベニヤ板で塞いであった。
陸に乗り上げた船がいまだに取り残されていたりした。
夕刻になったので、自転車を返却し、一旦宿に戻る。夜は夜で少し町を歩いてみるつもりだった。ついでに、美味しいお酒が飲みたかった。
夜の石巻は静まりかえっていたが、かなり津波にやられたというスナック街は、ひっそりとだが強かに営業しているように、外からは見えた。ただ、通りにはお客の姿はほとんどない。ゴールデンウィークだからだろうか。
普通の飲み屋さんに行きたかったので、駅前の一軒に入る。どうやら、ご夫婦でやっているお店らしい。どちらも30代後半らしい。カウンターでおでんとイカ刺し(このイカ刺しが本当に美味かった!)を頼んで飲んでいると、隣に男性2人組が座った。しばらく聞き耳を立てていたら、どうやら、ボランティアで石巻のお祭りを手伝いにやってきたらしい。ひとりは新潟から来たのだと言っていた。終電が迫ってきたので店を出ようとすると、まあ待てと日本酒を一杯おごってくれた。なんだか握手などして、慌ただしく店を出た。
宿に戻り、布団に入る。
その日一日のことをメモに残そうかと思ったのだが、ほとんど書かないままいつの間にか寝てしまっていた。
- さらに海岸まで自転車を走らせる。海岸沿いには、内容のわからない雑多な瓦礫の山と、大量の自動車の山が、見上げるような高さに積まれていた。瓦礫の方には、細長い山の真ん中に、ガス抜きのためのパイプが何本も立てられていた。近くまで行くと、むせかえるような異臭がした。