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- 2012/5/14 20:39
- 東北旅行⑤
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- 日和山を下ると商店街に出た。
低地にある商店街は、津波に対してはひとたまりもなかったらしく、まだ多くの商店が閉められていた。営業しているお店も、「復興支援セール」「がんばっぺ石巻」と張り紙してあるところが多い。
ここで初めて、家の掃除を手伝っているボランティアの集団を見た(ジャンパーにYMCAと書いてあった)。その後石巻に居る間、お掃除ボランティアの姿は数えるほどしか見かけなかった。もしかして、随分ボランティアの数は減ってしまっているのではないか。ボランティアの活動拠点になっているらしい建物にも、あまり人の姿はなかった。ゴールデンウィークだからなのだろうか。
できれば石巻でやろうと思っていたことがひとつある。それは、町をジョギングでまわることだった。なぜそんなことをと思われるかもしれないが、知らない土地を自分の足で走るというのは、僕にとってかなり楽しいイベントなのだ。
そのためこの旅行には、ジョギング用のウェアとシューズを持参してきていた。
石巻の観光マップを見ると、ウォーキングイベントを主催しているスポーツ用品店があるというので、たずねてみた。ウォーキングコースが設定してあるルートなら、ジョギングもできるのではないかと思ったからだ。
店内でイベントのパンフレットを見てみると、ウォーキングコースのうちひとつは、旧北上川沿いに設定してあるようだった。
「コースを走ってみたいのですが」と店主に尋ねてみる。が、断られた。
聞き方が悪かったのかもしれない。怪しい奴だと思われたか。もしくは、趣味で走ってみたいと言ったのが、なにか気に障ったのか。
この時点で、石巻をジョギングするのは諦めた。別に店主に断らなくても、その設定コース以外の道で勝手に走ればよかったのかもしれないが、誰かが嫌がっていることをわざわざやる気にはなれなかった。
市内には、プレハブを並べて作った仮設の商店街がいくつかあった。
石巻駅近くの「立町復興ふれあい商店街」では、牛タン食堂、和菓子屋、スポーツ用品店、電器屋、酒屋、パン屋、八百屋、ジュエリー店に飲み屋さんもあった。ここの一角で、千葉の聖徳大学の生徒が、商店街の顔となる巨大な垂れ幕に絵を描いていた。「僕も千葉から来たんだよ」と声をかけようかと思ったが、「誰だお前は」という目で見られるのが怖かったのでやめた。
- 日和山を下ると商店街に出た。