hatoさんとモバ友になろう!
日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!
-
- 2012/5/7 20:43
- 東北旅行①
-
- コメント(0)
- 閲覧(44)
-
-
- どこかのタイミングで東北の被災地を見に行きたいと思っていたのが、ゴールデンウィークに実現した。
行き先は、石巻に決めた。
行き先を決めた理由は特にない。たまたま棒に当たっただけだった。
なるべく軽い気持ちで楽しんで来ようと思っていた。美味しいものを食べて、きれいな景色を見て、その間その間に、被災した場所へ行くのを挟み込めたらいいと思っていた。
初日、5/4。
この日の目的地は山形。4日じゅうに山形に着けば良い。
途中の寄り道先を迷ったが、朝、新幹線の切符を勢いで仙台まで買ってしまって、新幹線の車中で行き先を考える。
仙台空港に行くことにした。仙台から30分くらいで着くようだ。ちょうど昼飯時、よし、空港で美味いものを食べよう。
仙台駅から空港までは「仙台空港アクセス線」という電車でつながっている。沿線は、いわゆるニュータウンのようだ。駅に直結している巨大なイオンモールを、ぼーっと眺めながら運ばれていく。
仙台空港は、綺麗で、賑やかだった。
早速レストランに入り、メニューを見る。牛タン定食=1500円。うーん。これを食べるとなんだか「負け」な気がする。ひねくれて「仙台辛味噌ラーメン」なるものを注文した。普通の辛味噌ラーメンだった。
食後、屋上に出てみた。空港の周りは、ほぼ荒野だ。
遠巻きでは分からないので、海に向かって歩いてみる。地図を見るとお寺があるはずの場所が、更地だった。さらに行くと、一階部分だけ壁が抜け落ちた家があった。海岸は、堤防工事で立入禁止になっていた。巨大な土のうが積み上がっていて、海は見えないが、怒涛の音が響く。手前には松林が延々と続いていて、緑色の葉を茂らせていた。
そのまま辺りを歩いてみた。車は通るが、徒歩の人はいない。たまに道端に停められている車があって、車内からの視線がなんだか怖い。基礎だけ四角く残して地上部になにもない土地、一階だけ壊れて放置されている家。橋のたもとに、短い坂道があって、舗装のアスファルトに、幅10cmくらいの彫刻刀で浅く彫ったような傷跡が、無数に付いていた。
海は見えず、音だけ響くのが怖かった。
だめだ、重い。裸にされた土地をジロジロと見ていると、見てはいけないプライバシーを覗いているような、ひとの土地に土足で踏み込んでいるような、なんだか悪いことをしている気分になった。1時間で撤退。もうお腹いっぱいだった。
- どこかのタイミングで東北の被災地を見に行きたいと思っていたのが、ゴールデンウィークに実現した。