TONY-Gさんとモバ友になろう!
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- 2009/4/21 21:09
- クイズ『誰の事で SHOW』
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初めて会ったのは中学時代であったか‥はたまた高校であったか‥定かではないが気付いた時には、彼女はそこに居た。いつの間にかピタリと後ろに居たので、いささか面食らったのを記憶している。
と言うのも至極当然で、僕は長い付き合いになった今でさえ、彼女を直視した事がない。(ジロジロ見ないでよ、恥ずかしいじゃない?)などと思っているのだろうか。
当然、気になって鏡越しに見た事は何度もある。だがそれは、かなり不自然な体勢を強いられる。(こんな不様な格好をしてまで見たいのか…俺は)と恥ずかしくなり、その度に鏡に写った自分に照れ笑いした。
そういう事情もあり、見る回数は徐々に減っていった。が、しかし、触れると確かにそこに居る。“触れる事は出来る”でも“近すぎて見えない。”それが彼女なのだ。
出会った時から‥寝食はもちろん、風呂・トイレさえも、昼夜問わず24時間一緒であった。時には心底憎くなり‥口汚く罵倒した事もあれば、親愛に近いものを感じ、身体の一部の様に優しく撫でながら寝た夜もあった。
思い起こせば1度だけ‥女友達のY美に写メールを送った事がある。返信はビックリするほど早かった。返ってきた内容は、題名「Re:」本文「玉が貧相」という、彼女の事を徹底的に無視したものであり、僕を失望させた。
そうこうしている内に‥彼女は消える。出会った時の様に、自然にフェードアウトしていき…ある朝完全に居なくなる。
僕は常に前向きだし、過去を振り返るつもりはない。しかしあの娘はやって来る。年に2・3度のペースで、ふいに顔を出す「よっ♪」という調子で‥。
1ヶ月‥2ヶ月、生活を共にすると自分の中で彼女の存在が大きくなる。しまいには“居て当たり前”“居ないと変”という風に感じ始める。
するとまた、いつの間にやら居なくなる。会うたびにヒリヒリと痛む、僕の気持ちなどお構いなしに‥。
なぜ今この話をするかと言うと、また彼女が来たからだ。一週間くらい前にやって来て今は同棲中だ。改めて紹介しよう。彼女の名前は“イボ痔”。もはや腐れ縁である。
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