日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!
-
- 2012/1/23 2:36
セクシーフィッシング
第②話
-
- コメント(0)
- 閲覧(9)
-
-
タカを乗せ海がある隣町に向かう冬とあってまだ空は明けきらず
サイレントブルーが俺達の挑戦を静かに見つめていた
黄色点滅の信号をいくつか過ぎると
海が見えてくる
パンチラだと思って見たらスパッツ履いてやがった時並にささやかに
もっこりと顔を出す太陽
今日という日の始まり
いや誰かにとっては終わりかもしれない
やがて黄金に射されて顔をしかめる車内の俺達は
このロマンチック過ぎるシチュエーションに案の定
タカ『どこへ行くんだ(`゚ω゚)』
キリン『どこへって…(´_>`)/ジュボ』
キリン&タカ『…あの頃よ』
キリン『(゚゙+゚゙)』
タカ『(゚゙+゚゙)』
大い盛り上がっていたんだぜスーパーの駐車場に到着
ただで人口の少ないこの田舎
近年はコンビニが増え始め
危機感を持ったのか町で唯一の大型スーパーであるここも
『コンビニに負けんようにうちも24時間営業や
』と田舎者丸出しの発想で早朝から普通に開いている
中に入るとやはり人の姿などない
しかし今の自分達の姿を考えれば救いとも言える
できるだけ人目に触れずに切り抜けた…
タカ『ヘイ彼女(`゚ω゚)/
』
店員『い…いらっしゃいませ』
キリン『ジーザス(;`皿´)』
店員に恥ずかしげもなく釣竿が欲しいと告げるセクシーボーイ
間違いなく『服が欲しいです…』と言えば
3割引きは固いだろうこの状況で
まさかの釣竿
店員の乙女の『ああ…春ね
』そう言わんばかりの冷たい視線に晒されつつ
わざわざ確認に行ってくれる
しかし案の定置いてないという事で
とりあえず必要なものを買い揃える事にした
タカ『酒はこんなもんか』
キリン『ありすぎて困る事はない(´_>`)』
タカ『コンロ用のガスは…』
キリン『三本もあれば足りるだろう(´_>`)』
タカ『おにぎりとかは…』
キリン『フェアじゃない(´_>`)』
タカ『だよな』
そう勘のいい皆さんはお気づきだろう
セクシーさ故に普通の釣りはできない
何かもうセクシーと言えば何でも通る空気になってきたが
食料は釣った魚のみ
さらにテントなしの野宿
命を奪うのだから
俺達も命をかける
それが…
ナルシス道だ
続く