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    • 2025/6/14 3:15
    • メランコリック文学
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    • 斯く女は夜の淵でものを想った。

      私は何もできないブルジョワよりなにかしらのことを自分でできるプロレタリアでいたいわ。生きていくって海原を小さな舟を漕いでいくようなことじゃない?その舟を漕いでいる人間とそれを悠々乗っている人間がいて、突然其の片一方が消えて仕舞っても舟を漕げれば岸辺まで辿り着けるのだもの。

      斯く女は夜の窓辺の淵にそっとそれを教えてくれた人を思い浮かべて寝巻きを裏返して着た。

      「いとせめて 恋しき時は むば玉の 夜の衣をかへしてぞきる」

      そっと呟いて天蓋のついたベッドに潜り込む。

      あなたのおそばにいたいから、私は私の人生を進めなくてはいけないの。この誓いが今の私の最上のあなたへの愛です。おやすみなさい。

      斯く女に寄り添うのは夜の暗い衣だけ。

      心はあの人のところへと飛んでいきたいのでしょう。でも空は飛べないから。

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