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    • 2020/12/14 4:37
    • 時をかける死神JUN③
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    • 『きゃつの次の獲物はお主じゃ… 助かりたくば我が依代を玄関に吊るすがよい』



      死神JUNは何百年か前に言ったことのある同じ台詞を言った。



      久作は言われた通りに玄関に鎌を吊るして今は休んでいる。



      あの時はすんなりと鬼を撃退できたが今回はどうだろう?






      しばらくすると、凄まじい怨念をまき散らしながら、何者かが家に近付いてきた。



      すると怨念の主は玄関の前で立ち止まった。

      中に入ってこようとしているのだろうか?

      本来なら入ってきたところを鎌の付喪神が一刀両断にするところである。





      『……………』

      しばし静寂が辺りを支配する…





      すると突然、怨念の主が恐ろしい雄叫びをあげたかと思うと、玄関で待機していた付喪神ごと家の半分を吹き飛ばした。



      「なッ!!!?」

      これにはさすがの死神JUNも面食らった。



      死神JUNは半分になった家の中から、初めて外にいるモノと対峙した…



      「大きい……!?」



      それはかつて退治した鬼とは比べ物にならないくらい強大な化け物だった。

      これでは付喪神たちだけでは到底歯が立たない。



      不意に化け物が右腕を大きく振りかぶった。



      死神JUNは化け物の攻撃に備え防御魔法を展開する。



      化け物の重い一撃が死神JUNの防御魔法に炸裂するが、金色に輝く魔法の盾は辛くもこれを防いだ。



      じりっ…じりっと間合いを詰める化け物…

      初撃は防いだが、連続で攻撃されれば、攻撃手段に乏しいこちらは不利だ…

      特に久作を守りながら戦うには限界がある…



      化け物を焼き尽くすほどの爆裂魔法を放てば、村ごと焼き払ってしまうだろうし、強大な魔法は発動までに時間がかかる…

      その間に久作が殺されてしまっては元も子もない…



      「くっ…何か手は……!?」

      死神JUNは悪態をついた…



      その時である
      瓦礫の中から声がしたのは…



      『死神殿! 我らを使え!!』



      声の主は付喪神たちだった。



      その瞬間、死神JUNの手には鎌が握られていた…

      JUNが鎌に魔力を通すと、ただの農作業用の鎌が、黄金に光り輝く鎌へと変化した…



      「上出来ですわ! 行きますわよ!!」



      そう言って死神JUNは鎌を振りかぶると、魔力をこめた渾身の一撃を化け物に放った…



      (続く)

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