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- 2010/5/9 2:22
- 命のくぎり
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- 少し堅い話しになりますが私の仕事は、お年寄りの今まで出来ていた生活が障害や、年をとって自然と出来なくなっていくのを、直接介護をするんじゃなくて、その人がもとの生活に近づく為に必要な介護をプロデュースする仕事です。
今まで、ほとんどが高齢者を相手に仕事をしていました。
今回初めて40歳の末期ガンの女性を担当しました。
彼女は見るからに余命少なく、たくさんの治療か必要でした。
でも出会った時の彼女は全く治療を受けていなかったし、むしろ死を受け入れてもいなかった。
私は『どうしてもっと治療をしないんだろう』『どうしてもっと病気と向き合わないんだろう』って思ってました。
彼女との関係を早く築くために私は何度も彼女の家に足を運び、彼女と色んな話をしました。
その中で、私の目の前にいた彼女は、病気を受け入れ、言葉に出来ない、想像も出来ない程辛い治療を受けて、結果『自分の命のくぎりをつけるより、1日1日を大切に生きたい。自分の命を信じたい』と、決めてたどり着いた後の彼女でした。
何度も現実から逃げたいと思っただろうし、その気持ちと闘って向き合って受け入れてを繰り返して来たんだと思います。
私の前にいた彼女はいつも素敵すぎる程の笑顔で、前向きに話をしていました。とてもあと何日かでこの世を去るとは思えない程…。いつの間にか私も『奇跡が起こるんじゃないか…』って思うほどでした。
連休明け、奇跡は起こりませんでした。
今までも、何度も担当の方を見送って来たけど、今回のお見送りは、いつものように長年生きて来られた高齢者を見送るような気持ちで『行ってらっしゃい』って言えなかった。
でも、最後まで彼女は彼女らしい人生を全うしてました。言い方は良くないですが、ごっつい男前な生き方をしてました。そんな彼女の人生の最後に出会った人として、彼女に恥じない人生を送れるのかな…
『自分が過ごしてる今は彼女が本気で生きたいと思った明日』って、こんな言葉があったけど、その通りだと思う。
しっかり自分の人生と向き合わないと…
長々と書いてしまったけど、最後まで読んでくれた人がいたら、本当にありがとう。
- 少し堅い話しになりますが私の仕事は、お年寄りの今まで出来ていた生活が障害や、年をとって自然と出来なくなっていくのを、直接介護をするんじゃなくて、その人がもとの生活に近づく為に必要な介護をプロデュースする仕事です。